◆ゲームベンチマーク総評(グラフ83)
以上の9つのGame Benchmarkの2Kにおける平均フレームレートを並べた上で、Core i5-13600Kの数値を100%とした時の相対性能を示したのがグラフ83である。最後のOverallは、この9つのベンチマークの相乗平均をとったものだ。
結果から言えば、確かにCore i9-14900KやCore i5-14600Kは健闘している。少なくともAMDのRyzen 5 7600XとかRyzen 9 7950Xと比較した場合、優れているとしても良いとは思う。思うのだが、Intelの示したこのスライドが体感できたか? というと満足できる結果ではなかったと言わざるを得ない。勿論Application Optimizerが使えないというハンデはある訳だが、逆に言えばApplication Optimizerが対応していないアプリケーションに関してはRyzen 9 7950X3Dは元よりRyzen 7 7800X3Dにも及ばないという事になる。今回はたった9種類のゲームベンチマークなので、偏っている可能性は否定できないが、Ryzen 9 7950X3Dを上回る性能を出す場面は、Application Optimizerの対応次第である程度は限定されると言えるだろう。