MMD研究所は11月14日、2023年9月に実施した「2023年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」の調査結果を公表した。

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プラン料金+通話料+端末代金の合計金額は前年からほぼ横ばい

まず、スマートフォンを利用している18歳~69歳の男女36,331人を対象に、利用しているスマートフォンの通信契約について尋ねたところ、支払っている通信料金の額を把握しているのは81.9%だった。分割払いを利用しているのはそのうちの50.8%。

支払っている通信料金を把握している人を対象に、支払っている月額料金(通信プラン費用+通話料+端末代金の合算)を尋ね、通信サービスの種別(4キャリア/大手3キャリア/オンライン専用プラン/キャリアサブブランド/MVNO)ごとにまとめたのが次のグラフになる。

  • グラフ:通信会社に支払っている月額料金

    通信会社に支払っている月額料金

大手3キャリア/キャリアサブブランド/MVNOについては、2020年10月からの推移が以下のようになっている。この推移グラフに含まれない大手3キャリアユーザーの前回調査の支払額は9,526円、オンライン専用ブランドユーザーは6,478円。

  • グラフ:通信会社に支払っている月額料金の推移(2020年10月~)

    通信会社に支払っている月額料金の推移(2020年10月~)

2022年の調査はそれまで続いていた支払額の減少が止まり、反騰の傾向が出てきた年だったが、今年の調査ではMVNOを除いては概ね前年から横ばいといっていい結果。キャリアサブブランドのみが前年から9円減となっているものの、4キャリアは25円増、大手3キャリアは27円増、オンライン専用プランは22円増と小幅のアップ。ただしMVNOユーザーは369円増と、他にくらべると支払額の増加が目立つ。

MVNOユーザーの支払額増加は端末代金の影響大

調査では、前項の支払額を通信費+通話料と端末代金に分け、それぞれについて分析している。次のグラフは、端末代金の分割分を含まない、通信プラン料金+通話代金の合計額としていくらを支払っているかをまとめたものだ。

  • 通信会社に支払っている通信+通話の料金の料金

    通信会社に支払っている通信+通話の料金の料金

サービス種別ごとの平均額は、4キャリアが4,691円(8円増)、大手3キャリアが5,151円(1円増)、オンライン専用プランが3,124円(9円減)、キャリアサブブランドが2,460円(8円減)、MVNOが1,634円(67円増)となっており、前年から大きな変化はない。

また次のグラフは、端末料金を分割で支払っているという人を対象として、その金額を聞いたもの。

  • グラフ:通信会社に支払っている端末割賦料金の月額

    通信会社に支払っている端末割賦料金の月額

個々の金額は、4キャリアは4,198円(32円減)、大手3キャリアは4,347円(29円減)、オンライン専用プランが3,376円(31円増)、キャリアサブブランドが2,603円(1円減)、MVNOが2,625円(303円増)。このところ、端末価格の上昇が話題になることが多いが、このデータを見る限り、低価格端末のほうが影響を受けているようだ。また、MVNOで金額アップが目立ち、これが前述のMVNOユーザーの支払額全体の増加につながっている。

それぞれのセグメントごとの構成比をみると、キャリア(4キャリア/大手3キャリア)のユーザーで端末代金の支払額が多く、MVNO/キャリアサブブランドのユーザーは端末代金の支払額が低い。スマホや通信プランに詳しいユーザーがハイエンドスマホを購入してMVNOやサブブランドを活用しているというわけではなく、端末/プランともに費用に敏感なユーザーがMVNOやサブブランドで低価格なスマホを利用し、ハイエンドスマホのユーザーは大手キャリアを利用しているという傾向があるようだ。

契約プラン/利用した通信量とも、大容量化の傾向あり

次の2つのグラフは、現在契約しているプランの月間データ容量と、実際に利用したデータ容量を契約している通信事業者のタイプ別にまとめたもの。容量はいずれも、7GB以下の小容量、8~30GBの中容量、31GB~無制限の大容量に区分している。

  • グラフ:契約しているプランの月間データ容量

    契約しているプランの月間データ容量

  • グラフ:直近で利用した月間データ容量

    直近で利用した月間データ容量

全体として、大容量プランを契約しているのはキャリア利用者に多く、サブブランド/MVNOのユーザーには小容量のプランが多い。オンライン専用プランは、各ブランドが主戦場としている容量20GB~30GBプランの利用者が多く、大半がこの区分でいう中容量のプランとなっている。それぞれの比率には若干の動きがあり、総じて大容量へのシフトがみられるものの、前年からそれほど大きな変化とはなっていない。

利用しているデータ通信容量についても、若干の大容量へのシフトがありつつ、全体の傾向は大きく変わっていない印象。通信事業者もデータ通信量の増加を見据えたサービス・料金体系のアップデートを行っており、当面はこの傾向が続きそうだ。

  • グラフ:2022年調査における契約しているプランの月間データ容量

    参考:2022年調査における契約しているプランの月間データ容量

  • グラフ:2022年調査における直近で利用した月間データ容量

    参考:2022年調査における直近で利用した月間データ容量

調査概要

  • 調査名:2023年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査
  • 調査期間:2023年9月22日~9月27日
  • 有効回答:36,331人 ※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:スマートフォンを利用している18歳~69歳の男女
  • 設問数:15問