Windows 11 バージョン23H2がリリースされた“らしい”。というのも筆者の安定版Windows 11には降ってこず、ほかのデバイスはInsider Previewをインストールしているため、いまのところ検証できない。念のため仮想マシンも試してみたが結果は同じ。だが、公式ブログにあるとおり、現地時間2023年10月31日に配信を開始し、Windows Update経由で更新する英語UIのスクリーンショットは海外のITニュースサイトで目にした。

  • 安定版Windows 11の更新状態

上図は安定版Windows 11だが、バージョンは22H2のまま。安定版Windows 11のマシンは自作PCかつWindows 11のシステム要件(CPUなど)を満たしておらず、更新プログラムの配信を一時停止するSafeguard Hold(セーフガードホールド)が発動したのかもしれない。あれ? バージョン21H2→22H2のときも同様のトラブルが発生したような……。

確かISOファイルをマウントし、セットアッププログラムを直接実行した気がするのだが、正直思い出せない。それでも今回はこのまま使い続ける予定でいる。なぜなら昨今のWindows 11は、CFR(Controlled Feature Rollout)テクノロジーが有効となっており、月例の更新プログラムで新機能を小出しにしているからだ。前述の環境でもCopilot in Windowsやタスクバーにある時計の秒表示、タスクバーボタンの分離機能を使用できる。現状でもさほど困らない。

もう一つの理由は、Windows 11 バージョン23H2で関心を引く新機能が多くないこと。別の公式ブログは現時点でバージョン23H2がサポートする新機能を列挙しており、サポートページよりも網羅性が高い。機能の有効性は利用環境によって異なるため一概には言えないが、少なくとも筆者はオンライン会議ツールとテキストエディターが安定して動けば十分(あとPCゲームも)。興味を持った新機能はDevチャネル/CanaryチャネルのWindows 11 Insider Previewで確認できるため、バージョン23H2に新鮮さを感じないのも大きい。今回は「バージョン23H2が降ってこない?」と感じているユーザーの一助になるかと思い、筆者の状況を紹介した。

バージョン23H2へ更新したのち「回復」でリセットする予定は先延ばしとなったが、システム要件を満たさないPCを無理に使い続けるのも厳しくなってきた。新しいPCを選ぶ話は置いておいて、現時点で筆者が望む条件を満たすPCは見つからないし、我が家でも現役なWindows 10はあと2年でサポート終了。往年からPCを使い続けてきた自分やPC歴の長いユーザーには使いづらい世の中になってきた。