BIGLOBEは、主に若年層を対象として実施した「社会に関する意識調査」の結果を発表した。その結果によると、Z世代の7割は「日本の未来に希望を感じていない」ようだ。ネットでは「ごもっとも」「社会全体の高齢化だから」などと話題となっている。
本調査は、同社が運営するオウンドメディア「あしたメディア by BIGLOBE」にて実施されたもので、今年9月12日から9月14日にかけて、全国の18歳から69歳までの男女1,000人(18歳から24歳までのZ世代350人を含む)にインターネット調査をおこなっている。
結果、「日本社会の未来に希望を感じるか」という質問に対して、18歳から24歳までのZ世代は44.6%が「あまり感じない」、30.0%が「感じない」と合計7割以上が「日本の未来に希望を感じていない」と回答したそうだ。理由として、最も多かったのは56.7%で「政治に期待が持てない」、次いで42.1%で「少子高齢化が進んでいる」、26.8%で「自分の資産が安全ではない」、24.9%で「格差社会により分断が進んでいる」などが挙げられた。
年代別でみても、「日本社会の未来に希望を感じていない」と回答した人は多いようで、25歳から29歳で67.2%、30代で84.0%、40代と50代は82.0%、60代が78.0%という結果となっていた。
また、「現在、日本社会は良くなっていると感じるか」という質問でも、全年代を通して「あまり感じない」と「感じない」を合計した「良くなっていると感じない」という回答が過半数を占める結果となっており、Z世代では68.0%、25歳から29歳では64.8%、30代では84.0%、40代では79.0%、50代では87.0%、60代では86.0%だった。
調査ではさらに、Z世代に対して「関心のある社会問題」について質問。最も多かった回答は、56.9%で「地球温暖化」、次いで56.6%で「高齢化社会」と「経済格差」、55.1%で「止まらない円安」と続いたという。
加えて「日本社会は不公平だと感じるか」と質問すると、74%が「不公平だと感じる」と回答。不公平だと感じることとしては、「経済格差」(64.1%)や「社会的な地位による格差」(49.4%)、「ジェンダーギャップ(性別による格差)」(37.5%)などが上位にランクインしていた。
このほか「年上の世代に対して不満があるか」という質問に対しては、61.7%が「不満がある」と回答。不満があることとして、最も多かった回答は「前時代的な価値観の押し付け」(62.0%)で、次いで「経済成長の停滞」(37.0%)、「政治の停滞」(31.5%)、「人権意識の低い社会構築」(30.6%)、「少子化による人口減」(30.6%)が続いたそうだ。
ネット上では「社会全体の高齢化だからなぁ」「人権人権言ってきた結果が今のような気がする」「政治に希望が持てない…ちゃんと勉強してますね」「この国の未来に希望を感じないのはごもっともだ」「まあ、そらそうやろね。今の役割分担を否定した共働き政策だと当然の結果」「そりゃ後進国なんだから仕方ないやろ?」「当然だよね。希望を感じる要素があるなら、教えてほしい」「生活すること自体が苦しくなっちゃったからね令和は」などの声が寄せられた。