iPhoneに交通系ICカードを登録し、電車/バスなど公共交通機関の運賃支払に利用する人が増えています。JR東日本のSuicaを例にすると、日本国内で販売されたiPhone 7シリーズ以降であれば、自動改札機の読み取り部分にiPhoneの先端をかざすだけで支払いが完了します。
しかし、そこには落とし穴が...残高不足です。交通系ICカードは原則チャージ方式、iPhoneのセキュリティチップに記録された残高を超えて支払いすることはできません。残高が不足する場合は無情のアラート、バーは閉じられ通過できなくなります。当たり前といえば当たり前ですが、残高不足を事前に知ることができれば避けられるトラブルです。
その解決策のひとつが「通知」です。あらかじめ決めておいた残高を下回った場合に通知することで、ユーザにチャージを促します。iPhoneが対応する交通系ICカードは、登録したクレジットカードでチャージできるため、券売機やチャージ用端末に並ぶ必要はありません。通知に気づきさえすれば、移動中の車内でもチャージを実行できます。
Suicaを例にすると、「設定」→「ウォレットとApple Pay」の順に画面を開き、登録したSuicaをタップします。現れた画面で「カード概要」をタップ、次の画面で残高不足のリマインダーに「¥500未満」や「¥2,000未満」をチェックすればOKです。ふだん利用する交通機関や移動距離にもよりますが、首都圏近郊でいえば「¥2,000未満」にしておけば安心でしょう。
とはいえ、通知はあくまで通知、チャージを実行するかどうかはユーザの判断に委ねられています。なんらかの方法で通知をオフにするなど、スルーしては効果がないので念のため。