Appleは、新しいスマートウォッチ「Apple Watch Series 9」を9月22日に発売する。新しいチップ「S9 SiP」を搭載して性能を強化し、新たに装着している手の指を“ダブルタップ”するだけで操作する機能などを装備。価格は59,800円から。現行の「Apple Watch SE」は価格改定し、34,800円から(従来は37,800円〜)。
Apple Watch Series 9では、41mmと45mmの2種類のサイズを用意。カラーはスターライト、ミッドナイト、シルバー、(PRODUCT)RED、新色ピンクのアルミニウムケースと、ゴールド、シルバー、グラファイトのステンレススチールケースから選べる。
さらに、タフモデル「Apple Watch Ultra 2」も同日22日に発売。価格は12万8,800円。“Apple史上もっとも明るい”という最大輝度3,000ニトのディスプレイを備え、強い日差しの下での読みやすさを向上。「S9 SiP」搭載でダブルタップに対応するほか、秒数や高度、深度などのリアルタイムのデータを外側のエッジ付近に表示する新しい文字盤「モジュラーUltra」を装備するなど、使い勝手も高めている。
Series 9とUltra 2は、新たな操作方法「ダブルタップジェスチャー」をサポート。Apple Watchを装着している側の手の人差し指と親指を2回つまむように“ダブルタップ”をすることで、Apple Watchの画面に触れることなく、片手のみでさまざまな操作を可能にした。
新しいカスタムAppleシリコン「S9 SiP」と機械学習、加速度センサーやジャイロスコープ、光学式心臓センサーからのデータを元にして実現している。この操作方法は10月に提供するソフトウェアアップデートを適用することで利用可能になる。
S9 SiPには、従来のApple Watch Series 8と比べて60%多い56億のトランジスタを搭載し、最大2倍の速度で機械学習タスクを処理できる、新しい4コア Neural Engineも実装。GPUも30%高速化し、アニメーション表示やエフェクトも滑らかになるという。
さらにS9 SiPには、第2世代の超広帯域(UWB)無線チップも搭載しており、これによって「iPhoneを探す」機能が進化。同じ世代のチップを搭載した「iPhone 15」シリーズの距離や方向を正確に表示できるようにした。
Apple Watchで初めて、音声アシスタントのSiriへのリクエストがセルラー通信や無線LANといったネットワークからの情報を必要としない、オンデバイスでの処理に対応。音声入力の精度も、従来のApple Watchと比べて最大25%向上する。
省電力性能により、Series 9のバッテリー持続時間は18時間を実現。Ultra 2は通常使用なら1回の充電で36時間、低電力モードでは最大72時間バッテリーを保たせられるとのこと。