セイコーウオッチの高級ブランド「グランドセイコー」から、機械式ムーブメント「キャリバー 9S」の誕生25周年を記念した限定モデル(2機種)が登場する。
ラインナップと価格・限定本数は、Sport Collectionの新作「SBGJ275」が104万5,000円・世界限定2,000本(うち国内875本)、Elegance Collectionの新作「SBGM253」が75万9,000円・世界限定1,700本(うち国内700本)。
どちらも10月7日に「グランドセイコーブティック」「グランドセイコーサロン」「マスターショップ」限定で発売する(SBGJ275は9月8日からグランドセイコーブティックオンラインで先行発売を開始)。
キャリバー 9Sが世に出たのは1998年。グランドセイコーが掲げる「新グランドセイコー規格」にもとづき、高精度な機械式ムーブメントとして誕生した。
以降、精度やパワーリザーブ、部品の製造や組み立てといった数々の進化を続け、キャリバー 9Sから派生する機械式ムーブメントを多く送り出している。中でも2023年6月には、グランドセイコー初となる機械式クロノグラフムーブメント「キャリバー9SC5」を搭載する新作を発売した。
<グランドセイコー> Sport Collection キャリバー9S 25周年記念限定モデル
Sport Collection新作のSBGJ275は、雲海が広がる岩手山(岩手県)の情景を表現したモデル。この岩手山の近くには、グランドセイコーの機械式時計を製造する「グランドセイコースタジオ雫石」がある。
ダイヤルには、グランドセイコースタジオ雫石から望む岩手山を夜明けとともに包み込む雲海が、有機的な模様で表現されている。模様の上に淡いブルーを重ねることで、空に浮かぶ雲海のように仕上げた。サファイアガラス製のベゼルは、昼夜の時間帯を青と白(ルミブライト)で色分けし、優れた視認性を確保している。
シースルーバックの裏ぶたからは、25周年記念の特別仕様となるGMT機能付き自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー9S86」(手巻き付き)が覗く。
このキャリバー9S86は、回転錘にグランドセイコーの獅子のエンブレムを配置。チタン製の回転錘には陽極酸化処理を施し、さわやかなスカイブルーによって雲海の上に広がる澄んだ青空を表現した。
ケースとブレスレットの素材はステンレススチール、ケースサイズは外径44.2×厚さ14.8mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(20気圧)。パワーリザーブは約55時間。
<グランドセイコー> Elegance Collection キャリバー9S 25周年記念限定モデル
Elegance Collection新作のSBGM253は、グランドセイコーのクラシックなデザインを踏襲。ボックス型サファイアガラスとブルーのGMT針などクラシックな趣ながらも、岩手山山頂から見上げる中天の情景を表現したスカイブルーダイヤルを組み合わせることで、モダンな雰囲気を演出している。
SBGM253に搭載する手巻き付き自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー9S86」も、25周年記念限定の特別仕様。回転錘にグランドセイコーの獅子のエンブレムをあしらい、陽極酸化処理で“グランドセイコーブルー”に仕上げている。パワーリザーブは約72時間と長い。
ケースとブレスレットの素材はステンレススチール、ケースサイズは外径39.5×厚さ13.7mm、風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、防水性能は日常生活用防水(3気圧)。