モリサワは7月24日、発明から100年を迎える邦文写真植字機(以下、写植機)の歴史を振り返るプロジェクトとして、当時の写植機を一部機能をデジタル化して再現したことを発表した。再現された写植機「MC-6型(2024)」はモリサワ本社の5Fにある展示ゾーン(大阪)にて公開している。

  • 再現した写植機「MC-6型(2024)」

写植機は「光学写真の原理で文字を現して組む」という方法で、従来の活版印刷に代わる新たな印刷技術を体現した機械で、モリサワの創業者である森澤信夫が発明した。

同プロジェクトでは、写植機の発明から来年2024年7月24日で100周年を迎えることを記念し、現在では数台のみしか現役で存在しない1967年発売の万能型手動写植機「MC-6型」を、当時の形状を生かしつつ一部の機能をデジタル化し「MC-6型(2024)」として再現した。

  • 実用写真植字機第1号機

「MC-6型(2024)」は、「現像」の工程を踏むことなく、備え付けのモニター上で文字の版下を確認できるため、写植機の仕組みを理解しながら植字を模擬体験することが可能だという。

同機は、モリサワ本社の5Fにある展示ゾーン(ショールーム・大阪)にて公開している。見学希望者は、こちらのページから申し込む。見学時間は同社営業日の9:30〜12:00と13:00〜17:00。また、今後は東京での公開も予定しているという(詳細未定)。