コストパフォーマンスを重視したオリジナルブランド「情熱価格」などを展開するドン・キホーテが、発売予定&発売済みの注目商品を紹介する新製品展示会を6月5日に開催。その会場の一角で、テレビ用チューナーを省き、ネット動画視聴に特化した「チューナーレススマートTV」(以下、チューナーレステレビ)の新製品が参考展示されていました。

  • 50V型のチューナレステレビ。QLED方式を採用し画質が向上したという

「情熱価格」では現在、第2世代目にあたるAndroid TV搭載チューナーレステレビ4製品を発売中(ちなみに初代は2019年12月に登場)。現行のラインナップはフルHD 24V型/フルHD 32V型/4K 43V型/4K 50V型ですが、今回、音質や画質を向上させた第3世代モデルがお披露目されました。

2023年8月上旬に発売予定という第3世代チューナーレステレビ新製品では、現行のフルHD 24V型/フルHD 32V型/4K 43V型/4K 50V型に加え、新たに大画面の55V型モデルが加わります。

  • 新登場の55V型モデルはさすがに大迫力。「情熱価格史上最高画質」をうたっている

50V型と55V型は、新たに量子ドット技術のQLED方式を採用し、「情熱価格史上最高画質」をうたう高画質が特徴です。55V型ではIPSパネルも採用し、これも高画質化に一役買っているとのこと(他モデルはVAパネル)。音質も向上し、内蔵スピーカーの出力が150%に増加。新たに15W×2のステレオスピーカーを搭載しました(従来は10W×2)。

画質・音質の強化は、ドン・キホーテが「情熱価格」製品向けに設置しているご意見コーナー「ダメ出しの殿堂」で、「より高画質、高音質なチューナーレステレビが欲しい」という要望を踏まえた改善といいます。

実際に現行モデルと同じ画像を再生して画質を見比べてみましたが、全体的に鮮やかさが高まった印象でした。同社は従来から画質と音質を高めることで、例えばリビングに置くメインテレビとしてなど、これまで“サブテレビ”であることが多かったチューナーレステレビの利用シーンを広めたい考え。24V型から55V型までを揃えることで、ユーザーの環境に合わせてサイズが選べることも強みだとしました。

  • 50V型モデルのアピールポイント

  • 55V型モデルの背面インタフェース。ただし仕様が変わる可能性もあるとのこと

仕様に関する詳細は未公開ながら、55V型の展示機では3基のHDMIポートや有線LANポートの搭載などが確認できました(といっても参考出展のため、仕様が変わる可能性もあります)。2モデルとも、全国のドン・キホーテ系列店舗で8月上旬に発売。50V型の想定売価は54,780円、55V型の想定売価は60,280円を予定しているとのこと。

この他のモデルについても、「音が聞こえにくい」という要望を受け、32V型モデルで従来の6W×2から10W×2とするなど、スピーカー出力を高めるブラッシュアップを実施。現行価格据え置きで展開する予定です。現行価格は24V型が21,780円、32V型が27,280円、43V型が38,280円。いずれも従来から外観デザインに大きな違いはなく、現行デザインを踏襲するようです。

  • 55V型/50V型の操作に使われていたリモコン。NETFLIX/YouTube/Amazon Prime Vide/YouTube Musicのボタンや、Googleアシスタントによる音声入力ボタンが用意されています

  • 32V型モデルのポップ。音質をアップさせつつ価格は据え置きで展開予定だそう