最新テクノロジーとして注目を集める「メタバース」だが、その事業化には難しさが伴うようだ。コンサルティングファーム・クニエの実態調査レポートによると、メタバースビジネスの事業化に取り組む企業の9割以上が失敗しているという。ネット上では「時代が追いついてない」「高価な機材がネック」などと話題となっている。

  • メタバース「9割」以上が事業化に失敗という実態 - ネット「時代が追いついてない」「高価な機材がネック」

    メタバースビジネスの実態を把握し、課題を抽出する調査レポート

本調査は、メタバースビジネスの取り組み状況と、事業化の成功・失敗要因の抽出を目的とし、今年1月に実施された。対象者は、メタバースの事業化に関わった経験があるビジネスパーソンで、スクリーニング調査には70,000名、本調査には500名が参加した。

結果は、メタバースビジネスの事業化に向けて検討を進めた経験者(1,803名)のうち、「事業化に向けた検討が停滞している」「検討自体が中止された」という状況を経験した割合が全体の91.9%を占め、9割以上が事業化に失敗していることが判明した。

  • メタバースビジネスの事業化に向けて検討を進めた経験者のうち、91.9%が事業化に失敗(クニエ調べ)

失敗要因には、既存ビジネスの延長線上に位置づけられる・メタバースである理由が説明できない事業内容やビジネスモデル、ターゲットやニーズの明確化が不十分な検討プロセス、専門性を持つ人材の不足や社内外の支援が得られず孤軍奮闘状態を余儀なくされるといった組織・体制の問題が挙げられた。

このほか同調査レポートには、メタバースの事業化成功に向けた提言を掲載している。興味がある方はチェックしてみると良いだろう。

ネット上では「VRゴーグルとかユーザ側の設備投資もでかいのよね・・」「みんなわかっていたこと」「イノベーションだから失敗するの当たり前以上に失敗するとは思ってた」「目的地も決めずにとりあえず突っ込んでいったみたいな物が多かったので印象としてはこんなもんかなと。」「時代が追いついてないやつ」「そらそうやろ」「高価な機材買わないと使えないもん作ってどうする」などの声が寄せられた。