台湾・台北市にて5月30日、世界最大級のICT展示会「COMPUTEX TAIPEI」がいよいよ開幕する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため、2020年は中止に追い込まれた同展示会。2021年はバーチャルで開催し、2022年はリアルとバーチャルのハイブリッドだったものの、渡航には大きな制約があった。今回は、じつに4年ぶりとなる通常開催である。
筆者は2004年から毎年COMPUTEX取材を続けており、この時期に台湾に来るのをいつも楽しみにしていたのだが、2019年を最後にしばらく来ることができず、筆者にとっても台湾は4年ぶり。入国後に義務づけられていた7日間の自主防疫もこの3月に廃止されており、今は普通に来て、普通に動くことができる。
4年ぶりの台湾であるが、街を歩いたり、電車に乗ったりすると、やはりマスクを着用している人が多い印象だ。ただ、今はマスクの着用義務が緩和されたこともあって、人によって、付けていたり付けていなかったり。そのあたりは、日本と同じだ。
4年ぶりで驚いたのは、日本円のレートが非常に悪くなっていたことだ。4年前に両替したときの伝票を確認してみたら、1円=0.2782台湾ドル。現地価格を大体3.6倍すれば日本円になる計算だ。しかし今回は0.2095台湾ドル。これだとほぼ5倍近くになってしまい、安い感じが全くしない。台湾は何を食べても美味しいのは嬉しいのだが、お財布には少し厳しい取材になりそうである。
さて、開幕前日の29日、会場となる南港展覧館を訪れてみると、多くのブースが、設営の真っ最中だった。主催社によれば、今回のCOMPUTEXには、26カ国、1,000社以上が出展するという。設営中の様子を見ると、ブースの雰囲気も従来と同じような感じで、明日の開幕が今から非常に楽しみなところだ。
例年、COMPUTEXでは、マザーボードやグラフィックスカードの新製品が多数発表され、ユニークなクーラーやPCケースなども注目を集める。今年はどんな製品が展示されるのか分からないが、面白い展示があったら随時レポートしていく予定なので、どうぞ楽しみにお待ちいただきたい。
ちょっと気になるのは天候だ。29日はまだ晴れていたものの、台湾には大型の台風2号が接近中。最新の予報では、直撃はギリギリ避けられそうな感じなのだが、特に週末には大荒れの天気になるかもしれない。安全確保を最優先にしつつ、取材を進めることになりそうだ。
※マイナビニュース取材班は6月3日に帰国する予定なのだけれど、飛行機が運休にならないことを祈りたい……