Discordは5月3日(米国時間)、他のユーザーとつながるフレンド機能の障害になっていたユーザー名の変更を発表した。4桁の数字のサフィックスを廃止し、ユニークなユーザー名と名前(表示名)からなる新しいユーザー名システムにする。この変更では全てのユーザーがユーザー名更新の対象になり、新しいユーザー名は登録順に割り当てられるため、ユーザーは注意が必要だ。

Discordが始まったばかりの時にはフレンド機能がなく、ゲーム内のキャラクターなど好きな名前を自由につけて、友達のサーバーに参加してボイスチャットすることが重要だった。当時はユーザー名を手入力する必要がなかったので大文字と小文字が区別されていても問題はなかった。しかし、Discordが成長し、サーバーにいない人とのチャットのニーズに対応するためにフレンド機能が実装され、サービス全体で個人を区別するための4桁の数字のサフィックスがユーザー名に導入された(例:「PhiBi#8936」「PhiBi#9863」)。

現在、Discord全体のフレンドリクエストのおよそ半分が目的の相手とつながることができていないという。原因は、大文字/小文字を区別する複雑さと、4桁の数字の必要性がユーザーに浸透していないこと。マッチできないケースの多くで、数字サフィックスが欠落していたり、または大文字/小文字の入力に誤りがあった。また、4桁の数字では「Mike」「Jane」といった一般的な名前では数字を使い切って、新たな使用がブロックされる問題も起こっていた。そこで、すべてのユーザーが思い通りに友達とつながってもっと簡単に遊べるように、今後の成長を見据えてユーザー名の刷新を決断した。

新しいユーザー名システムは下の画像のように、新しいユーザー名と名前(表示名)で構成される。

新しいユーザー名は、つながってほしい友達と共有する名前、友達とつながる時に利用する名前になる。ユーザー固有であり、他のユーザーと同じユーザーネームを持つことはできない。2〜32文字で、ラテン文字、英数字、アンダースコア(_)とピリオド(.)を使用できる。フレンドを見つけてつながりやすくするようにデザインされた名前だが、1時間に2回まで変更することも可能だ。

表示名は、フレンドニックネームが設定されていないDMや、サーバーニックネームが設定されていないサーバーで、自分を表現したり、自分のアイデンティティを示す名前になる。1〜32文字。大文字/小文字、特殊文字、スペース、絵文字など自由な表現が可能。表示名はいつでも自由に変更して、自分のアイデンティティをコントロールできる。

新しいユーザー名システムへの移行は、古いユーザーから順番にこれから数週間をかけて行う。ユーザー名を変更できるようになると、アプリに通知が表示される。