カギ周りの大手、美和ロック(MIWA)から新型の住宅向けスマートロックが発売となる。「DTRS III smart」と「PiACK III smart」の2モデルを用意し、基本的には施工業者に見積もりを依頼して導入するタイプ。DIY用品として取り扱っているホームセンターなどもある。

  • DTRS III smart

  • PiACK III smart

両モデルとも、スマートフォンアプリ「MIWA Support」からの施錠・解錠に加えて、訪問者のスマートフォン(MIWA Supportアプリ)に対して一時的に施錠・解錠の操作権限を与える機能を持つ。これは家事代行サービスやデイサービスを想定した機能で、訪問者に自宅のカギを渡す必要がないため、カギの紛失・盗難・複製のリスクを減らせる。

「DTRS III smart」は、ハンズフリーやノンタッチ認証に対応したモデル。9V角形電池で駆動し、配線工事は必要ない。ハンズフリーシステム(Raccess)対応のカギをバッグなどに入れたままでも、玄関のDTRS III smartを押して施錠・解錠できる。また、ノンタッチ認証に対応したカギの場合は、DTRS III smartのボタンを押してカギをかざすことで施錠・解錠する。賃貸マンションや分譲マンションに導入する際には、エントランスやエレベーターといった共用部と、住居の玄関を同じカギで連動させることも可能。

  • 玄関の取っ手などに合わせて、DTRS III smartにはシルバーとブラックのカラーをラインナップ。物理カギとの併用タイプもある(画像左)。ハンズフリーシステムのRaccessに対応したカギなら、カギを携帯した状態でDTRS III smartのリーダー部分をタッチすることで施錠・解錠できる(画像右)

一方の「PiACK III smart」は、カードと本体のテンキーという2つの認証に対応したモデル。カードまたはテンキーのいずれかで施錠・解錠する「OR認証モード」と、カード+テンキーで施錠・解錠する「AND認証モード」がある。対応するカード(もしくはID媒体)は独自フォーマットのほか、上記のMIWA SupportアプリやFeliCaを用いることも可能。

「PiACK III smart」も配線工事は不要で、電源は9V角形電池。マンション共用部と自宅のカギ連携もサポートする。

  • PiACK III smartの本体カラーもシルバーとブラックを用意(画像左)。対応カードをはじめとした各種のID媒体と、本体のテンキーによる暗証番号の施錠・解錠(画像右)