ケンコー・トキナーは4月19日、SAMYANG製の35mmフルサイズ対応シネレンズ「SAMYANG V-AF」シリーズ(3モデル)を発表した。いずれもソニーEマウント版で、オートフォーカスに対応するのが特徴。焦点距離の異なる3製品をラインナップするが、いずれも長さや直径、重さを揃えている。ラインナップとケンコー・トキナーオンラインショップでの価格は、「V-AF 24mm T1.9」が103,400円、「V-AF 35mm T1.9」と「V-AF 75mm T1.9」が102,850円。4月21日より発売する。

  • AF対応のSAMYANG製シネレンズ3製品

「SAMYANG V-AF」シリーズは、世界初のシネAFラインナップとなるレンズシリーズ。今回発売のモデルは、焦点距離こそ違うものの、本体サイズを直径72.2mm、長さ72.1mm、重さ280gに統一している。これにより、ジンバルやドローンで使用する際のレンズ交換時に、ペイロードやバランス再調整の手間がなくなる。

  • 「V-AF 24mm T1.9」

  • 「V-AF 35mm T1.9」

  • 「V-AF 75mm T1.9」

  • どのレンズも直径や長さ、重さが同じなので、レンズ交換してもバランス再調整の必要がない

フォーカスシステムにはリニアSTMモーターを内蔵し、高速かつ静粛性が高く、スムーズなフォーカシングを行う。フォーカス速度はソフト「レンズマネージャー」から調整できる。レンズ側面には録画状態を判別できるタリーランプを装備し、M1 / M2のカスタムスイッチを切り替えることでAF作動時にフォーカスリングで絞り設定が可能。「レンズステーション」と「レンズマネージャー」からのカスタムスイッチの機能変更も可能だ。

レンズ前面部は、電子コネクタを備えたメタルアクセサリーマウントとなっており、別売りのアクセサリーを装着できる。レンズ内部の6カ所にシーリングを施すことで、防塵/防滴にも配慮している。

各モデルの画角(フルフレーム)は、「V-AF 24mm T1.9」が83.7度、「V-AF 35mm T1.9」が63.6度、「V-AF 75mm T1.9」が32.9度。フィルター径は58mm、絞り羽根枚数は9枚で共通。