Nianticとカプコンは、『Monster Hunter Now(モンスターハンターナウ、以下、モンハンNow)』を2023年9月にリリースすると発表した。
「モンスターハンター」は、2004年に発売されたハンティングアクションゲーム。シリーズの累計は9000万本を超える。
今回発表された『モンハンNow』は、「モンスターハンター」の世界を現実世界で楽しめる、位置情報を利用したモバイルゲームだ。プレイヤーはハンターとして、オトモとともに現実世界を歩き、出会ったモンスターを狩猟する。
ゲームでは、地域ごとに「森林」や「沼地」「砂漠」といったエリアが設定されており、場所によって生息するモンスターや入手できる資源もさまざま。モンスターの狩猟や探索で手に入れた素材を使って、装備を生産・強化するといった「モンハン」ならではの要素も搭載する。各装備を組み合わせてスキルを選んだり、コーディネートを楽しんだりもできるという。
操作面では、「モンスターハンター」の狩りの奥深さとモバイルゲームの手軽さを実現するために「タップ&フリック」を中心としたシンプルなものを採用。片手でもカッコいいハンティングアクションを味わえる。また、外でも立ち止まって手軽に遊べるよう、狩りにかかる時間は最大で75秒に設定した。
マルチプレイ要素も搭載。位置情報データを活用することで、近くにいるほかのハンターと即座にマッチングして、最大4人で一緒に狩りを楽しめる。
そのほか、「ペイントボール」を実装する。外出先で出会ったモンスターに「ペイントボール」を使ってマーキングすることで、家に帰ったあとなどに、1人もしくは家族や友だちと一緒に狩りをすることが可能だ。ゲームを立ち上げていなくても、オトモがすれ違ったモンスターに対して自動でペイントボールを使ってくれる。
ゲームは基本プレイ無料。課金要素としてゲーム内アイテムの購入などを予定する。また、4月18日からクローズドベータテストの登録を開始。4月25日からテスト開始予定だ。
なお、リリースのタイミングではオリジナルモンスターは実装されない予定だが、「長く遊んでほしい」という願いから将来的に実装される可能性はあり、シリーズさまざまなモンスターを増やしていく想定だという。武器種については、人気のものを少しずつ追加していく予定。ARを使った機能も搭載する。
発表会に登壇したNiantic CEOのジョン・ハンケ氏は「Nianticのミッションは、テクノロジーを活用し、人々が世界を探検するきっかけを作ること。物理的な世界とデジタルの世界を結び付けて、新しい体験の提供を目指しています。我々がゲームを開発するとき、現実世界で遊べるかどうかだけでなく、人々のつながりを生み、育むという共通の哲学を持っているパートナーと一緒に仕事をしたいと考えています。モンスターハンターシリーズはこのポリシーを体現したゲームです。2019年3月にカプコンさんへ一緒にゲームを作ろうと提案したらその日のうちに前向きなお返事をいただきました」と開発の経緯を明かした。
カプコン「モンスターハンター」シリーズプロデューサーの辻本良三氏は「もともと位置情報を使ったモンハンを希望する声はあって、やるならNianticさんとやりたいと思っていました。現実世界とモンスターハンターの世界が融合した『Monster Hunter Now』では、オトモアイルーが付いてきてくれたり、強大なモンスターに出会ったりと、“今ここでの狩り”を体験できます。世界観やゲーム性、ハンティングアクションなど、モンハンならではの要素を大切にしながら、日常の中で気軽に遊べる、リアルでみんなと楽しめる。そんなゲームをお届けします」と同作の魅力をアピールした。
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