iPhoneに搭載されている「Retina Display」は、人間の網膜(Retina)の臨界点を越えて画素密度が高く、ピクセル1つ1つを見分けることが難しいほど高精細なディスプレイ、という意味合いで命名されています。

Retina Flashは、そのRetina Displayをフラッシュ代わりに利用する発光機能で、インカメラでの真撮影をアシストします。フロントカメラ使用時にフラッシュさせると(設定はアウトカメラと同じ)、画面全体が周囲に応じて約3倍の明るさで白く点灯し、薄暗い場所でも撮影しやすくなります。

そのメリットとしては、高感度ノイズが減少することが挙げられます。高感度ノイズとはISO感度を高くしたときに発生するノイズで、人の肌がザラザラした印象になりがちになります。明るくなるぶんISO感度を高くする必要がなくなるため、高感度ノイズも抑えられるというわけです。

同様の理由で、ISO感度が高い写真で発生しがちなカラーノイズ(不自然な色/偽色)の防止にも役立ちます。かんたんにいえば、人物を対象にすることが多いインカメラ撮影における、肌や髪の色を少しでも自然な色合いにするための補助光がRetina Flashなのです。

一方、Retina Flashには被写体とその背景が均一に明るくならないというデメリットがあります。かなり暗らい場所で撮影すると、ストロボを焚いて撮影したような、光で浮かびあがったような仕上がりになりがちです。セルフィー撮影時に自分の後方が暗い、部屋全体は明るいけれど照明の位置が偏っている、といったシチュエーションで使うほうが効果的ですよ。

  • 自撮りに効果的な「Retina Flash」とは