ソニー・ミュージックエンタテインメントは3月29日、AI音声による朗読付き電子書籍「YOMIBITO Plus(ヨミビト・プラス)」を、電子書籍ストア「Reader Store」にて無料配信すると発表した。
「YOMIBITO Plus」は、名作文学をAI音声による朗読とテキストで同時に楽しめる新しい形の電子書籍。AI音声の作成には、「おしゃべりひろゆきメーカー」などで知られるCoeFontの合成音声技術が活用されている。
2023年6月に没後10年を迎える故・内海賢二氏の声を、賢プロダクションの内海賢太郎代表取締役(内海賢二氏の子息)や野村道子氏(内海賢二氏の妻)の合意のもと、生前の音源を元にAI音声で再現。
夏目漱石の「吾輩は猫である(一)」「坊っちゃん(一)」(朗読音声は冒頭部分のみ)、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」といった名作文学の朗読を制作した。
このほか、小西克幸氏のAI音声による「羅生門」や梅田修一朗氏のAI音声による「走れメロス」も展開する。
これらの作品は電子書籍ストア「Reader Store」にて、3月29日~2024年3月28日までの期間限定で無料配信される。朗読音声は、「ソニーの電子書籍 Reader」アプリ(Android/iOS用)で楽しめる(Reader Storeへの会員登録が必要)。
なお、YOMIBITO公式YouTubeチャンネルでは「YOMIBITO Plus」の制作過程を追ったメイキング映像を公開している。