島村楽器は、同社のオリジナルブランドであるHISTORYに、ハンドメイドによる最上位機種「Premiumシリーズ」を追加し、全国の島村楽器と島村楽器オンラインストアにて販売を開始した。価格はエレキギター「HST/SSH-Premium」が268,000円で、ベース「HJB-Premium」は258,000円。

  • エレクトリックギターとエレクトリックベースの最上位機種「Premiumシリーズ」

今回発売となったエレキギターの「HST/SSH-Premium」とベースの「HJB-Premium」は、Tsubasa Guitar Workshop(長野県茅野市)のオーナーであるギター製作家・田中千秋氏が製作を担当。島村楽器によれば、伝統的なエレキギター/ベース製作の手法を重んじながらも、現代の音楽事情に寄り添ったプレイヤー目線での楽器製作はHISTORYの目指す方向性に合致していると考え、今回、製作を依頼する運びとなったとのこと。

  • Tsubasa Guitar Workshopのビルダー・田中千秋氏

ギター/ベースともに、ボディ材にはふくよかで心地よい中音域をもたらすアルダーを使用。塗装には全工程でニトロセルロースラッカーを採用し、塗膜が木材の鳴りを妨げる影響を最小限に抑えている。ピックアップは特注のもので、ヴィンテージサウンドのデータを元にしながら、今の音楽シーンにも幅広く対応できるようカスタマイズされている。また、独自設計のネック形状、ネックジョイント部分のヒールカットなどにより、ヴィンテージのギター/ベースにはないストレスフリーな高い演奏性を実現し、ネックを外さずにトラスロッドの調整が行えるなど、プレイアビリティとメンテナンス性にもこだわった。

  • HST/SSH-Premium(268,000円)
    ネックはローからハイポジションまで、コード演奏に適したソフトVシェイプから単音弾きに適したUシェイプへとなめらかに変化する形状に。指板面もポジションによってカーブの大きさを調整し、快適な演奏性を実現。握り心地の良いラッカー仕上げとなっている。ピックアップは汎用性の高いSSH配列で搭載。カラーは3TS(3トーンサンバースト)の1色。

  • HJB-Premium(258,000円)
    ネックグリップは一般的なCシェイプグリップを採用し、高音域にかけてやや薄くなる形状に削り出しており、左手のポジション移動をより自然に行える。60年代のヴィンテージモデルを彷彿とさせる温かみのある中音域が特長で、派手さを抑えながらも粒立ちの良いサウンドに仕上げた。カラーは3TS(3トーンサンバースト)の1色。