TikTokで300万人以上のフォロワーを抱える、人気映像クリエイターの「ぞのさんっ」。自身が制作した動画が海外の有名俳優の目に留まり、「驚くような動画を作っている人がいる」とSNSで賞賛されたことで一気に世界中に知られる存在となりました。そのように多くの人に注目される動画を制作するポイントを、Today at Appleのセッションで惜しげもなく披露してくれました。

  • Today at Appleのセッションに登壇した人気映像クリエイターの「ぞのさんっ」。冒頭で「そこに、コンセプトはありますか?」と投げかけた

動画は「コンセプト」と「分かりやすさ」が大事

Apple丸の内で開かれた「ビデオラボ:ぞのさんっと一瞬で心をつかむ動画をMacで作ろう」のセッションに登壇したのは、ダイナミックな動画でTikTokやInstagramのフォロワーを多く抱える映像クリエイターの「ぞのさんっ」。今回のセッションでは、ぞのさんっが撮り下ろした動画の素材をもとに、MacのiMovieアプリを使ってインパクトのある動画に仕上げるテクニックを解説してくれました。

  • TikTokで300万人以上のフォロワーを抱えるぞのさんっ。かつては建築を専攻していたという異色の経歴の持ち主だ

  • Apple丸の内で開かれたセッションは大盛況。ふだん使っているMacBookシリーズを持参した人が多かったが、希望者には最新のMacBook Airを貸し出してくれた

いまや世界的な映像クリエイターとなったぞのさんっですが、セッションの冒頭で「見た人の心をつかむ動画制作は、何よりコンセプトと分かりやすさが大事。きれいなだけではダメです」と断言しました。

  • 「動画はきれいなだけでは見た人の心をつかめない」と語るぞのさんっ

  • ぞのさんっのコメントを手持ちのiPhoneにメモする熱心な参加者の姿も

それは、今回のセッションで用意した動画の素材を見れば明らかでした。動画素材は、Apple 丸の内を訪れたぞのさんっが店内のAirPods Maxを装着すると、銀世界の雪山に移り、AirPods Maxを外すと再びApple 丸の内に戻る…というストーリーで構成されていました。AirPods Maxが別世界に誘うトリガーになる…という予想外のストーリーは、見事なコンセプトだと感じます。「僕は海外からの再生を増やすため、言葉なしでも伝わる動画を作るようにしています」(ぞのさんっ)

【動画】ぞのさんっが用意した5つの動画をつなぎ合わせて作り上げたショートムービー。字幕や声は一切入っていないが、ストーリー性を持たせた内容となっているのが分かる。シーンの切り替え部分の撮影もお見事

動画素材をMacにダウンロードした参加者が、iMovieを開いて動画素材をつなぎ合わせるなどの作業を進めていたところ、ぞのさんっから「動画は可能な限りシェイプアップしていきましょう。短くするとともに、早送りやスローなどの特殊再生も交えて、間延び感のない動画にすることが大事です」とアドバイスが寄せられました。

  • Mac版のiMovieを開いて動画を編集しているところ

  • 参加者もウォールに表示された画面を参考にしながら編集を進めていた

  • 愛用のMacを持参した人が多く、色とりどりのMacBookシリーズが並んだ

ちなみに、ぞのさんっによると、iMovieはiPhone版よりもMac版の方がより凝った編集ができるそう。撮影はiPhoneでも編集はMac、の連携がよさそうです。

  • ぞのさんっは、ふだん動画編集はFinal Cut Proを使っているとのこと。Final Cut Proの価格は48,800円と、本格的なお値段だ

BGMを工夫するだけでも再生数は2倍3倍になる

さらに、映像に添えるBGMに関して、「今回のようなショート動画では、速いテンポのBGMを添えるのが鉄則です。だいたい120bpm程度の曲がいいと思いますね。早いテンポの曲にすれば、再生回数は2~3倍変わってきます」という驚きのアドバイスが。これは頭に入れておきたいと感じました。

今回のセッションは、若いクリエイターや学生と思われる若年層の参加者が多く見られました。ぞのさんっは「僕はこの2年で人生が大きく変わりました。みなさんも、楽しみながら動画撮影や映像制作を楽しんでもらえればと思います」とエールを送りました。

  • 今回のセッションは動画をテーマにしたこともあってか、若い人の参加が目立った

  • 「ようやく海外に行きやすくなったので、さまざまな場所に行ってアッと驚くような動画を撮りたい」と抱負を語るぞのさんっ

最大24,000円のApple Gift Cardがもらえるアップルの学割キャンペーン「新学期を始めようキャンペーン」、4月10日まで実施していますので、動画に興味のある学生はこの機会を逃さずにMacを購入するのが断然おトクです。