旭東エレクトロニクスのブースでは、CP+に初出展となるSUNEASTブランドのメモリーカードの展示を行っていました。旭東エレクトロニクスは2017年設立と若い会社で、コスパのよいフラッシュメモリー製品を扱っている会社です。
デジタルカメラ市場向けにはSDカードと、 CFexpressカードを主力製品としており、pSLC(疑似SLC:多ビット格納NANDメモリーに1ビットのみを書き込むことで高速書き込みと長寿命を行う技術。欠点としては価格が高め)のハイエンド製品と多ビット格納の製品を展示していました。
CFexpressはハイエンド系のデジタルカメラで採用されているメモリーで、従来利用されていたSDカードよりも高速な転送が魅力です。説明してくれたゼネラルマネージャーの鶴将光氏によると、ハイエンドのpSLC製品は8Kの動画撮影やRAW写真の連続撮影にも耐えるとのこと。一方、下位の製品はそこまで高速性を求めない人向けながらお手頃な価格を実現しています。また、今回展示されていた製品はすべて東芝の流れをくむキオクシア(KIOXIA)のメモリーチップを採用と、安心感の高さがあります。
4月より下位のCFexpress製品でも高速化を行う新製品を発売する紹介され、サンプル品を使ったパフォーマンステストを行っていたのが印象的です。新製品は、多ビット書き込みながら最大書き込み速度1600MB/s、最低持続書き込み速度が1520MB/s(512MB製品は820MB/s)とかなりのスペックアップを果たしています(この新製品はキオクシアのメモリーではないとのこと)。
ブースの一角ではパソコンを使ったベンチマークテストが行われていましたが、スペック通りの速度が出ていました。一方、USB接続のカードリーダーではメモリーカードの性能がフルに発揮できないとのことで、PCIexpressの内蔵カードリーダーを使ってテストを行っていました。同社の外付けメモリーカードリーダーでは1000MB/s程度が限界とのことで、今回のようなテスト環境になったそうです。