キヤノンは2月20日、公式サイトにおいて「あるがままの情景」を細部まで再現する「ディープラーニング画像処理技術」の開発エピソードを初公開した。2月23日から開催するカメラ展示会「CP+2023」のキヤノンブースでも紹介する。

  • EOSシリーズなどキヤノンのデジタルカメラの高画質化技術の開発エピソードが初めて公開された

キヤノンのディープラーニング画像処理技術は、写真がざらついた感じに見えるノイズや被写体には存在しないはずのまだら模様に見えるモアレ、レンズの原理に起因する像のボケなど、目で見ている光景にはない情報が写りこんでしまう問題を解消するために開発したもの。

キヤノンは、こうした写真の画質低下の要因に対し、長年蓄積してきた光学と画像処理技術、膨大な画像データベースを生かして開発を進めてきた。公式サイトでは、開発段階で生じた多くの課題や解決プロセスなどの詳細を公開するとともに、技術誕生までのさまざまな開発エピソードなどを紹介している。

  • ディープラーニング画像処理技術を利用して低ノイズ化や高精細化を図った例

このディープラーニング画像処理技術は、キヤノン製カメラに付属するソフトウエア「Digital Photo Professional」や、画像処理ツール「Neural network Image Processing Tool」で活用しており、デジタル写真の高画質化に貢献している。