OPPOは2月15日に英国で同社初の縦折り式スマートフォン「OPPO Find N2 Flip」の発表イベントを開催した。カラーはAstral BlackとMoonlit Purpleの2色で、英国での価格はメモリ8GB/ストレージ256GBのモデルで849ポンド(約136,680円)。
「OPPO Find N2 Flip」は、2022年12月15日に公開されたOPPO初の縦折り式スマートフォン。製品の概要はすでに明らかにされており、折り目の目立たないディスプレイ、縦長で大きなカバーディスプレイ、ハッセルブラッドとの協業によるカメラなどが注目を集めている。
この日のイベントでは、まず同社のFind製品群を統括するPeter Lee氏が登壇。まず「OPPOの考え方として、ゴールはベストの製品を作るところにあります。市場に最初に投入することではありません」としたうえで、2021年の「Find N」と2022年の「Find N2」というふたつの横開き型の折りたたみデバイスをふりかえりながら、「もうひとつのスタイルの折りたたみデバイスである縦折式にも取り組んできました」と語った。
Lee氏は縦折り式のデバイスについて、「大画面とコンパクトなサイズを両立させていますが、妥協している点もあります」とし、とくに残念な点として、バッテリ容量が小さく1日もたないこと、カメラ性能が標準レベルであること、カバーディスプレイが小さくて何をするにもディスプレイを開かなければならないことの3点を挙げた。そして、これらの難点を解消した製品として「OPPO Find N2 Flip」をアピールし、とくに大きなカバーディスプレイの利便性についえはさまざまな活用法を示した。
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冒頭、「Not The First, But The Best」と語ったPeter Lee氏
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「直感的なデザイン」「見えない折り目」「耐久性」「丸一日使えるバッテリー」という、「OPPO Find N2 Flip」の4つの特徴
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3.26インチのカバーディスプレイは、現行の縦折り式スマートフォンでは最大のサイズ。ディスプレイを開かず、カバーディスプレイだけで操作が完結するアプリケーションも少ないくないと語る
Lee氏に続いては、カメラやハードウェア全般についてそれぞれの担当者が詳しく紹介。またGoogleの欧州・中東・アフリカ地域のAndroid最高責任者であるJon French氏も登壇し、「Androidエコシステムに新しい折りたたみデバイスが加わったことをうれしく思います」とコメントした。
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「OPPO Find N」と「OPPO Find N2 Flip」のヒンジ部の比較。「OPPO Find N」のほうがコンパクトで、折り目が63%縮小されているという
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「OPPO Find N」(左)と競合の縦折り式スマートフォン(右)との折り目の比較。この写真を見る限り、確かに「OPPO Find N2 Flip」は折り目が目立たない
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横から見ても隙間がない構造。これは見た目がよいだけでなく、塵などが入り込んで画面を傷つけるようなことも避けられる
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40万回の折りたたみに耐える耐久性
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ハードウェアの概要
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競合の縦折り式スマートフォンのバッテリー容量が3,000mAh台にとどまる中、「OPPO Find N2 Flip」は4,300mAhの容量を実現。4nmプロセスのMediaTek Dimensity 9000+プロセッサとの組み合わせで、性能に妥協せずに長時間の使用を可能とした
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バッテリーは44W SUPERVOOCの急速充電にも対応する。15分の充電で34%の充電が可能。フル充電は1時間弱とのこと
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15分の充電で4時間のYouTube動画視聴、4時間の音楽ストリーミング再生、1時間のSNS利用が可能という
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5G対応のデュアルSIM構成
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360度アンテナにより、決済や認証がスムーズ
イベントの最後に再び登壇したLee氏は、Google Oneのバンドル、4年間のOSメジャーアップデート/5年間のセキュリティアップデート対応、環境に配慮した製品づくりに言及し、「これは新しい縦折り式スマートフォンの標準になります」と製品への自信を見せた。