スマホを使う上で欠かせないアプリとして、10~20代を中心に支持を集めるのが、自分や友達の現在地をマップ上で表示し、近くにいる相手にすばやくコンタクトできるようにする、位置情報アプリだ。
SNSのひとつの進化系とも言えるこの位置情報アプリ、これまでは「Zenly」のほぼ独壇場だったが、同サービスが2月3日をもって提供を終了したことで、現在は「Zenlyの次」を狙った複数のアプリが激戦を繰り広げている。
位置情報アプリは、一歩間違えればストーカー目的で利用されかねないなど、さまざまな問題が指摘されており、「Zenly」の提供終了もそれらが一因になっていた可能性はあるが、とはいえ圧倒的王者が突如不在となってぽっかり空いた地位を、各社が狙うのは当然の成り行き。今回は、こうした「Zenlyの次」を狙う5つの位置情報アプリを紹介する。
なおどのアプリも、Zenlyの提供終了にあたってバージョンアップが急ピッチで進んでおり、翌日には機能面ががらりと変化していることもしばしば。そこで今回は2023年2月1日時点での普遍的な特徴を中心に紹介していく。紹介している機能や画面デザインはその後変更になっている可能性があることに注意してほしい。
「whoo」
LinQ社が運営。登録はメールアドレスもしくはApple IDで行う。滞在時間およびバッテリー残量がホーム画面で表示される仕様で、友達ごとに位置情報の表示をあいまいにしたり、位置情報の更新を一時的にフリーズさせるゴーストモードを搭載。
家や学校、職場といったマイスポットを登録できる機能や、プロフィールから自身の足跡を参照する機能もある。iOS版に加えてAndroid版も用意されており、Zenlyからのデータインポート機能も利用できる。
「NauNau」
Natsuki Kataoka氏が運営。登録はメールアドレスで、誕生日の登録も必須。またモーションとフィットネス(Androidではボディセンサー)へのアクセスも求められる。滞在時間およびバッテリー残量がホーム画面に表示される仕様で、特定のユーザに対して位置情報を曖昧にできるゴーストモードや、相手が位置情報を見られなくなるフリーズモードも搭載。
家や学校、職場を登録できる機能、さらに移動経路が塗りつぶされる足跡機能も用意されている。iOS版のほかAndroid版も用意されている。Zenlyからのデータインポート機能も利用できる。
「GHOST」
Vell社が運営。登録はメールアドレスのみで、電話番号は不要というシンプルさが特徴。滞在時間およびバッテリー残量も表示でき、Zenlyと同じく友達と一緒にいるとアイコンに炎のエフェクトが追加される機能もある。
マップやカレンダーへの記録、チェックインなどSNS的な機能が多く、家や学校、職場を登録できる機能もあるが、位置情報を一時的に曖昧にできるゴーストモードは現時点で未搭載。Android版は1月末時点でリリースされておらず、準備中とのみ告知されている。
「友どこ」
MixerBox社が運営。登録時に必要なのはメールアドレスのみだが、アカウント設定を完了させるには携帯番号での認証が必要。また連絡先へのアクセスを許可していないと頻繁に許可を求められるのが、他アプリとの相違点だ。
滞在時間およびバッテリー残量はホーム画面で友達をタップした時のみ表示される仕様で、ゴーストモードおよび足跡機能は「もうすぐ登場」とされている。iOS版に加えてAndroid版も用意されており、Zenlyからのデータインポート機能も利用できる。
「Now」
TrashX社が運営。登録は電話番号の認証が必要で、誕生日の登録が必須。滞在時間およびバッテリー残量はホーム画面でアイコンをタップした時のみ表示される仕様で、友達と一緒にいるとアイコンに光るエフェクトが追加される機能もある。
また位置情報を一時的にぼかしたりフリーズできるゴーストモードも搭載。Android版は1月末時点でリリースされていない。海外でもリリースされているためか、英語のメニューや説明がちらほら存在するのが気になるところ。