iPhoneの画面は、明るすぎると感じるときもあれば暗すぎると感じるときも。明るい場所で見るときには問題なくても、暗い場所へ移動すると目にキツいこともあります。人間が心地よい・無理がないと感じる明るさや色合いは、必ずしも絶対的なものではなく、周囲の明るさなど状況にも左右されるからです。

iPhoneに用意されている「Night Shift」と「True Tone」は、画面の明るさや色合いといった「色味」を自動調整する機能です。どちらも『設定』→「画面表示と明るさ」画面にスイッチの形で用意されているため、混同されがちですが、目的や動作条件が異なります。

Night Shiftは、目の負担や緊張を和らげるために画面の色味を自動調整する機能です。現在時刻と位置情報をもとに日の入り時刻を推定し、暖色系の色調に切り替えることで、iPhone標準の設定(寒色系)より目に優しくなります。初期設定では、周囲が暗い日の入りから日の出までの時間帯で有効になります。

一方のTrue Toneは、周囲の色温度に応じて画面の色を自動調整する機能です。時間帯や位置情報ではなく内蔵の照度センサーを利用するため、暗い場所から明るい場所へ移動したときなど、急激に周辺光が変化したときにも適応できます。

ディスプレイの表示設定に関わる機能ですから、Night ShiftとTrue Toneのどちらもオン、片方だけオン、どちらもオフ、いずれの設定でもかまいません。基本的には両方をオンにしたほうがiPhoneらしい表示設定といえますが、好みで変更すればいいでしょう。

  • 「Night Shift」と「True Tone」の違いとは