ローランドは、BOSSブランドより、電子スコアの譜めくりやYouTubeの操作、電子楽器のコントロールなどが行えるワイヤレス・フットスイッチ「FS-1-WL」を2022年11月26日に発売する。市場想定価格は14,300円前後。

  • 電子スコアの譜めくりやYouTubeの操作、電子楽器のコントロールなどが行えるワイヤレス・フットスイッチ「FS-1-WL」

「FS-1-WL」は、Bluetooth接続によりローランド/BOSS製品や、PCやタブレット上の電子スコア、YouTubeや音楽制作ソフトなどのアプリをコントロールできるワイヤレス・フットスイッチ。専用エディター(MacOS/Windows/iOS/Android対応)によるカスタマイズも可能で、幅広いアプリケーションに対応する。

YouTubeなら、動画を見ながらの楽器練習で、早送りや巻き戻し、再生/停止、再生速度の調節などが行える。ローランド/BOSS製品では、「GT-1000」「KATANA-AIR」「GS-1」「WM-1/WM-1D」などのBluetooth機能搭載機器と接続が可能。メモリーの切り替えやエフェクトのオン/オフなどをワイヤレスで実行できる。2022年11月10日現在での対応製品は前述の「GT-1000」「KATANA-AIR」「GS-1」「WM-1/WM-1D」に、別売りの「Bluetooth Audio MIDI Dual Adaptor(BT-DUAL)」を装着することで「GX-100」にも対応。「WAZA-AIR」「WAZA-AIR BASS」「Pocket-GT」も近日中に対応するとのことだ。

本機はHID(Human Interface Device:PC用のキーボードやマウスなどの情報入力装置)とMIDIの二つのモードを搭載。HIDモードでは、PC用のキーボードで行う操作を「FS-1-WL」のフットスイッチに割り当て、ゲームや動画編集など、さまざまなソフトウェアを足元でコントロールすることが可能。キーボードのCONTROLキーとSHIFTキーを併用した、いわゆるショートカットキーの操作も、ひとつのフットスイッチに割り当てられる。MIDIモードでは、電子楽器等の接続機器に合わせたPC(プログラム・チェンジ)や、CC(コントロール・チェンジ)を設定することで、自由度の高い制御が行える。MIDIの設定は前述の専用エディターへ保存し、用途に合わせて変更できる。

スイッチ部分は角に丸みをつけたラバー素材を採用しており、操作時のクリック音を最小限にとどめる構造になっている。足元はもちろん、手元での操作も可能だ。また、LEDも装備し、暗転中のステージなど暗い環境でもステータスの確認が容易になっている。外部フットスイッチやエクスプレッション・ペダルを接続してさらに多くの機能を割り当てコントロールする拡張性も確保。USB、TRS MIDI端子を装備しているので、Bluetooth機能を持たない楽器に接続してMIDIコントロールを行える。

給電は電池(単4形アルカリ乾電池×2本)またはACアダプター(別売り:PSA-100)で行う。サイズはW207×H32×D77mm。質量は258g(電池含む)。本体のほか、単4形アルカリ乾電池×2本などが付属する。