人生の約3分の1は睡眠ともいわれていますが、冷える季節は布団が体温で温まるまで寒い思いをすることも。電気毛布を使っている人もいるでしょう。湯たんぽも根強い人気があります。

ここでは、パナソニックが開催したメディア向けの新製品セミナーから、ヒーター機能を搭載した「暖房敷きパッド DB-BM1L」と「エアーマッサージャー EW-RA150(ねるまえほっとリフレ)」を紹介します。

  • 今回体験した「暖房敷きパッド」(写真上)と「ねるまえほっとリフレ」(写真下)。いずれもヒーター機能を搭載した寝室向けの製品です

睡眠時間にあわせて温度コントロールする賢い暖房敷きパッド

「暖房敷きパッド DB-BM1L」(以下、暖房敷きパッド)は、名前の通りベッドマットレスの上などで使うヒーター機能を搭載した敷きパッド。パッドは約200×100cmのシングルサイズで、パッド部分には厚み2cmのマイクロファイバーを採用しています。重さは本体が約1.9kg、コントローラーが約400g。2022年10月下旬の実勢価格は23,000円前後です。

  • 暖房敷パッドを体験するマイナビニュース・デジタルの林編集長。滑らかふわふわの感触に癒やされます。マイクロファイバーの2cmという厚みは、パナソニックの従来製品と比べて約2.5倍とのこと

電気毛布をはじめとする寝具用ヒーターの問題点は、「寝ている間に温度コントロールができない」こと。布団に入った瞬間は寒いので設定温度を上げてしまい、寝ている間に暑くなって目が覚める……という失敗をしたことがある人は多いはず。

これを避けるために、電気毛布は布団を温めるために使用し、布団に入るときは電源を切る人もいるでしょう。今回体験した新製品は、このデメリットを解消するために睡眠時間を計算して温度コントロールする「快温モード」の搭載が大きな特徴です。

  • 暖房敷きパッドのリモコン。快眠モードを使用するときは、あらかじめ起床時間をセットする必要があります

  • 起床時間に「ピピー!ピピー!」とアラームを鳴らすことも可能です。バックライトがあるので夜中でも操作しやすそう

快温モード中は設定した温度に敷きパッドをすばやく温めるという、一般的な暖房寝具と同じ挙動です。独特なのは、眠くなったら「おやすみスタート」ボタンを押すという点。

おやすみスタートすると、敷きパッドの温度をゆっくりと下げていき、睡眠中も暑くなりすぎない温度にキープ。さらに、朝はあらかじめ設定しておいた起床時間にあわせて緩やかに温度を上昇させます。これは良さそうな機能ですよね。寒い朝は布団からますます出たくなくなったらどうしよう……。なお、おやすみスタートボタンを押さずに寝てしまった場合は、通電開始の1時間後から自動的におやすみスタートします。

暖房寝具は寝汗が気になるという人もいますが、暖房敷きパッドはコントローラー部を取り外せば、パッド部分は丸ごと洗濯できます。

  • リモコンと毛布をつなげているコントローラー部を外せば、丸洗い可能。パナソニックによると、パッドは毛玉ができにくい素材とのこと

また、毎日利用する暖房製品は電気代が気になりますが、1時間の電気代は連続モードで約1.4円、快温モードコースならさらに約30%カットできるといいます(※)。

※:実際に測定した1時間あたりの消費電力量から計算。電力料金目安単価1kWh=27円(税込)で計算。1時間の電気代は一般社団法人日本電機工業会の測定方法に基づいて標準品を測定

足を温めながらマッサージ。ベッドで使えるマッサージャー

もうひとつは「エアーマッサージャー EW-RA150(ねるまえほっとリフレ)」(以下、ねるまえほっとリフレ)。こちらは、袋状の本体に足を入れるマッサージャーです。ベッドの上で利用することを想定しており、基本的に仰向けの状態で使います。2022年10月下旬の実勢価格は39,000円前後です。

  • 比較的柔らかく厚さもあまりないため、ベッドの中に置いたまま寝てもジャマにならなそう

パナソニックは以前から「レッグリフレ」という定番の脚用マッサージャーシリーズを発売しています。レッグリフレはパワフルな揉み心地で人気がありますが、使う前に面テープで足にマッサージャーを固定する作業が必要でした(使用後に強力な面テープを取り外す作業も)。

新製品のねるまえほっとリフレはこの面倒な作業がなく、ベッドに横たわったらサッと足をケアできることが魅力です。使ったあとの片付け作業もないので、マッサージで気持ち良くなってそのまま寝ちゃうのもアリ。

  • 準備は、本体の左右に開いた穴に足を入れるだけ。定番のレッグリフレよりも手軽に利用できます

  • 「おやすみ前(20分)」と「クイック(10分)」コースでは、足首からふくらはぎをマッサージ

  • レッグリフレと同じように、エアバッグによって手で包み込んでいるように揉みほぐしてくれます。見た目はシンプルな構造ですが、実際に体験してみると意外にパワフル! 体験後はピッタリだった靴に少し余裕ができて、足が軽く感じました

筒状になっている本体の先には、ポケット状の「温感フットカバー」を配置。足首から先はこのフットカバーで包みます。フットカバーには線ヒーターを搭載しており、冷えやすい足裏を温めながらケアしてくれます。

ヒーターは左右の足指部分の狭い範囲にだけ内蔵されているのですが、実際に体験してみると、足の指先が温まることで身体全体がポカポカと。ねるまえほっとリフレは本体の上から布団をかけて使ってもよいので、マッサージ機能は利用せずに、寝る前に足を温めるアンカのようにも活躍します(ヒーター機能は60分で自動停止)。

  • 足先を包み込むように覆うパーツが温感フットカバー。足先が冷えやすい人にうれしいヒーター内蔵。ヒーター温度は高温(約40℃)と低温(約37℃)が選べます

  • 暖かい季節はフットカバーなしでマッサージも。フットカバー部分だけ取り外して洗濯できます

ねるまえほっとリフレは、基本的に足首からふくらはぎをケアしますが、「ストレッチ(約10分)」コースで足裏や足の甲のストレッチも可能です。このコースも試してみましたが、足の位置がピッタリ合わないと気持ち良さを実感しにくいかも。足裏がしっかりエアバッグにフィットすると、エアバッグが左右交互に足首を伸ばしながら足裏まで刺激して、とってもいい気持ち。個人的には標準の「おやすみ前」モードよりも、ストレッチモードのほうが刺激的で気に入りました。

  • ストレッチコースでは、本体部分にかかとが隠れるくらいまで足を差し込みます。膝を立てた状態で使ったほうが、足首の伸びを感じやすかったです

今回は寝室向けのあったか家電を体験しましたが「眠りにあわせて温度をコントロールする暖房敷きパッド」や「ベッドの中に置いたまま使える温感マッサージャー」など、どちらも今までありそうでなかった機能を備えています。寒がりな人や寝るのが好きな人、足が冷えやすい人は、冬の快眠をサポートしてくれるこれらの製品をチェックしてみてください。