watchOS 9では、ワークアウトの情報表示が大幅に強化され、計測項目数も増加しました。表示内容のカスタマイズも細かくできるようになり、より専門的なトレーニングに活用したい人にもおすすめです。

ワークアウト中に表示される計測値の見方

Apple Watchの「アークアウト」では、運動中にリアルタイムでさまざまな計測値が表示されます。watchOS 9ではこの機能が強化され、従来と比べより多くの情報が表示されるようになりました。

ここでは「屋外ランニング」を例に表示される計測値の見方をご紹介します。

  • 「ワークアウト」アプリで[屋外ランニング]を開始。ワークアウト中はこのように表示されます。デジタルクラウンを回すと、その他さまざまな情報が表示されます

  • (1)心拍数、活動量、ペースなどの表示
    (2)心拍ゾーン*の表示。脂肪燃焼、持久力向上など、目的別トレーニングに活用できます
    (3)スプリットタイム、ペースなど、ランニング中の詳細な記録を表示。カスタマイズでワット数や歩幅等も選択可能
    (4)上昇した高度と現在の高度。トレイルランなどにも活用できます
    (5)現在のアクティビティリング。ワークアウトを閉じなくても合計値を確認できます

*心拍ゾーン:自分の最大心拍数を基準に運動強度を5段階に運動強度のレベルを管理する手法。トレーニングの目的に応じ、適した心拍ゾーンを維持して運動を行います。

ワークアウト中の表示をカスタマイズする方法

これらの表示内容はカスタマイズが可能で、さらにワークアウトの種目別に設定することができます。「屋外ウォーキング」を例にカスタマイズの方法ご説明します。

  • 「ワークアウト」を開き、種目名の右上にある[…]をタップ。メニュー右上の編集アイコンをタップ(今回は[フリー]を選択)。[ワークアウト表示]をタップします

  • [表示を編集]をタップ→編集画面が開きました。まず「測定基準」の画面サンプルが表示されます。右上の編集アイコンをタップ→任意の表示項目をタップして、選択肢から別の表示項目を設定します。[完了]をタップするとこの画面の編集を完了します

  • 下へスクロールして、他の画面も同様にカスタマイズします。編集ボタンのない画面は表示項目を変更できません。「含める」スイッチのある画面は、表示させる/させないを切り替えられます

  • 一番下の[並べ替え]をタップすると、これらの画面の表示順序を入れ替え可能です。最後に、左上のナビをタップして元の画面に戻ればカスタマイズ完了です

同じ「屋外ウォーキング」でも、ゴール設定のメニューごとにそれぞれカスタマイズが可能です。

  • ワークアウトのゴール設定となる「時間」「キロカロリー」「距離」それぞれにワークアウト表示のカスタマイズが可能です

iPhoneの「フィットネス」で詳しい記録を確認

iPhoneの「フィットネス」アプリでは、ワークアウト中の画面に表示されないものも含めて、より詳しい計測記録を確認することができます。なお、種目によっては計測されない項目もあります。

  • 「フィットネス」アプリを開き、「ワークアウト」一覧から記録をタップ。[さらに表示]をタップすると、パワー(W)やケイデンス、上下動、接地時間などの詳細な情報を確認できます