MMDLaboが運営するMMD研究所は10月11日、カーナビアプリの利用者を対象とした「車で利用するマップアプリ(カーナビアプリ)に関する調査」を実施した。カーナビアプリは若年層ほど利用者が多く、ふだんスマホのカーナビアプリを利用している人でも「車載型のカーナビを利用したい」と考える人が8割以上を占めることが分かった。調査期間は2022年9月12日~9月21日。

  • MMD研究所が、カーナビアプリの利用者を対象とした「車で利用するマップアプリ(カーナビアプリ)に関する調査」を実施。「カーナビアプリがあれば車載カーナビはいらない」とよく言われているが、実際は車載カーナビを所有したいという声が多かった

今回の調査では、18歳~69歳の男女4,335人を対象に予備調査を実施し、車を運転する/しないを聞いている。結果、車を「運転する」が70.4%、「運転しない」が29.6%だった。車を運転する人は、カーナビアプリの利用経験が44.9%、現在利用している人が32.3%。利用率は若年層ほど高かった。車載カーナビを搭載していない車の運転者は、39.2%がカーナビアプリを利用している。

  • 年代ごとのカーナビアプリの認知率や利用状況

利用しているカーナビアプリ

利用しているカーナビアプリを有料 / 無料に分類し、そのなかで利用しているアプリについても調査した。有料アプリ(無料トライアル含む)の利用率は9.5%で、「カーナビタイム」が22.2%と最も多かった。次いで「Yahoo!カーナビ」が19.0%、「ドライブサポーター」が11.9%となっている。

  • カーナビアプリは無料で使えるものがやはり圧倒的な人気を集めている

  • 有料アプリは、老舗の「カーナビタイム」がトップシェアを獲得した

無料アプリの利用率は90.5%。利用アプリは圧倒的に「Googleマップ」が多く、64.5%に達している。次いで「Yahoo!カーナビ」が25.7%、以下は2%にも満たなかった。

  • 無料アプリは「Googleマップ」と「Yahoo!カーナビ」の2強で占められた

利用者がカーナビアプリに求めるもの

予備調査からカーナビアプリを利用している人660人を抽出し、カーナビアプリに求めるものを複数回答で聞いたところ、「常に地図が最新状態であること」が68.2%、「画面の見やすさ」が61.4%、「GPSの安定性/正確性」が60.2%だった。このことから、カーナビとしての基本機能を重要視している人が多いようだ。

  • カーナビアプリは、やはり地図が最新状態であることを評価する声がトップだった

カーナビの利用理由

カーナビアプリを現在も利用している人660人に、車載ナビやカーナビ端末を利用したいかを尋ねた調査では、今後も「利用したい」が53.9%、「やや利用したい」が33%、合わせて86.9%となった。理由としては「車載カーナビがあったほうが安心する」「画面が大きくて見やすい」「データ量や通信料金を気にせず使える」などを挙げる人が多かった。

  • ふだんカーナビアプリを使っている人も、車載カーナビへの興味がかなり高いことが分かった

  • 車載カーナビを使いたいという理由はさまざま。専用機ならではのメリットが評価されている

調査概要

  • 調査名:車で利用するマップアプリ(カーナビアプリ)に関する調査
  • 調査期間:2022年9月12日~9月21日
  • 有効回答:予備調査4,335人 / 本調査660人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:予備調査:18歳~69歳の男女 / 本調査:カーナビアプリ現在利用者
  • 設問数 :予備調査:5問 / 本調査5問