米Googleは10月4日(現地時間)、メッシュ対応Wi-Fiルーターの新製品「Nest Wifi Pro」を発表した。トライバンドWi-Fi 6Eをサポートする。

2019年に登場した「Nest Wifi」がメインのルーターに拡張ポイントを追加してWi-Fiメッシュを構築する仕組みであるのに対して、Nest Wifi Proは「Google Wifi」と同じように複数のルーターでメッシュを構成する。ただし、Google WifiやNest Wifiと組み合わせることはできない。ルーター1台あたり最大100台、メッシュ構成で最大300台のデバイスを接続できる。

  • Nest Wifi Pro

    Wi-Fi 6E対応、背面にEthernetポートが2つ(1Gbps)

Nest WifiはWi-Fi 6に対応していなかったため、Wi-Fi 6E対応のNest Wifi ProがGoogleのWi-Fiルーターで初のWi-Fi 6対応になる。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6の拡張規格であり、無線規格はWi-Fi 6と同じIEEE 802.11axだが、2.4GHz帯、5GHz帯に加えて6GHz帯も利用できる。6GHz帯は帯域幅が広く、混雑が少ない安定した通信が可能になる。Nest Wifi Proは、6GHz帯が2×2、5GHz帯が2×2、2.4GHz帯が2×2の「AXE5400」、最大通信速度(理論値)は5.4Gbpsだ。

通信範囲は最大2200平方フィート(約204平方メートル)。2台によるメッシュで最大4400平方フィート(約409平方メートル)、3台で最大6600平方フィート(約613平方メートル)に広げられる。

通信パフォーマンスを継続的に分析し、ビデオ通話や映像ストリーミングなど帯域に負荷のかかるアクティビティを優先、プロアクティブな対処で混雑を回避するなど、全てがスムースに動作するように通信を最適化する。

IoT無線規格「Thread」に対応するほか、スマートホーム用プロトコルの「Matter」もサポートし、MatterハブとしてMatter対応デバイスの接続、管理・制御が可能になる。

外観は、陶器からインスピレーションを得たというつやのある仕上げで、スノー、リネン、フォグ、レモングラスの4色で展開する。本体サイズは、130×117×85ミリ(高さ、幅、奥行き)。 重量は450グラム。

米国のGoogle Storeで4日から予約受付を開始(発売は10月末)。1パックが199.99ドル、2パックで299.99ドル、3パックで399.99ドルとなっている。