デロンギ・ジャパンは9月15日、全自動コーヒーマシンの新モデル「デロンギ マグニフィカ イーヴォ」(以下、イーヴォ)を発表しました。プリセットメニューが5種類のECAM29064Bと、7種類のECAM29081TBという2モデルを用意。発売は9月30日、価格はオープン。推定市場価格はECAM29064Bが148,000円、ECAM29081TBが168,000円です。プレス向けの体験会でさっそく実機をチェックしてきました。

  • 新製品のデロンギ マグニフィカ イーヴォ。左が5メニューのECAM29064B、右が7メニューのECAM29081TB

  • 本体サイズは幅24×奥行き44.5×高さ36cm、重さは10kg

  • 多い日は1日に2リットル近くコーヒーを飲むというマイナビニュース・デジタルの林編集長も試飲。新製品の実力は?

ラテクレマシステム搭載マシンでは一番のコスパモデル

プリセットメニュー数とカラー以外は2モデルとも共通のスペック。ここでは上位機種のECAM29081TBを中心に紹介します。

現在、デロンギの全自動コーヒーマシンのラインナップは、今回の新製品(2モデル)を含めて全10モデルあります。価格はいずれもオープンですが、実勢価格で65,000円前後から318,000円前後のモデルまで、幅広いモデル展開です。

  • デロンギの全自動コーヒーマシン

20万円以上の価格差となると、上位モデルのほうが美味しいコーヒーを作れるのでは? と思うかもしれません。でも、デロンギの全自動コーヒーマシンは「すべて同じ味を再現」できる点が大きな特徴のひとつ。基本となるコーヒーの味は全モデルが同じです。

価格の差は、デザインや水タンク、豆を供給するホッパーの大きさ、ラテクレマシステム(後述)の有無、そして作れるコーヒーメニューの種類によって変わります。たとえばデザイン面では、低価格モデルは物理ボタンのみを搭載していますが、上位モデルはタッチボタンと液晶画面を備え、よりスタイリッシュで操作性も良くなっています。ホッパーや水タンクは上位モデルのほうが容量が大きく、豆や水の補給回数を減らせます。

  • 新製品イーヴォの操作パネル。コスパモデルのため液晶画面はありませんが、イラストアイコンからタッチボタンでメニューを選べます。メニューは左から、マイラテ、ラテマキアート、カプチーノ、スペシャルティ、カフェ・ジャポーネ、エスプレッソ。ECAM29064Bは、ここからラテマキアートとスペシャルティを省いたモデルです

  • ECAM29081TBの豆ホッパー。一度に230gの豆を供給可能。写真奥のダイヤルで豆の挽き目を変更できます

  • イーヴォの水タンクは本体側面からスライドして外します。タンク容量は1.9Lとたっぷり

新作のイーヴォシリーズは、ミルクメニューが作れる「ラテクレマシステム」搭載モデルにおいて、もっとも低価格なモデル。ミルクメニューを手軽に作りたいけれど、できるだけ低価格なモデルを選びたい人にぴったりです。

新しい「マイラテ」メニュー、ミルク好きには見逃せない機能

「ラテクレマシステム」とは、デロンギの全自動コーヒーマシンで泡ミルクを自動的に作る機能のこと。最近は泡ミルク(フォームミルク)まで自動で作ってくれるエスプレッソマシンも増えてきましたが、泡が大きかったり、ボソボソしていたりすることもあります。デロンギのラテクレマシステムで作った泡ミルクはきめ細かく、滑らかな食感が特徴です。

【動画】ECAM29081TBでカプチーノを淹れるところ(音声が流れます。ご注意ください)

  • イーヴォで淹れた、見た目も美しい三層になったカプチーノ。試飲したマイナビニュース・デジタルの林編集長は「キリッと引き締まったコーヒーの香りと苦みを柔らかなミルクが包み込んでくれるいつものデロンギらしい味」とのこと

ミルクメニューを淹れるときは、まず専用ミルクコンテナにミルクを入れて本体にセットします。イーヴォではこのミルクコンテナのデザインが従来の角形から円柱型に変わり、同時にミルク容量は600mlから225mlに減りました。

  • ミルクコンテナは従来の四角い形から円柱に近いコンパクトなデザインに。容量は225mlと従来モデルより少なくなっています

ミルク容量が減った理由として、イーヴォから搭載された新メニュー「マイラテ」があります。

マイラテとは、「ミルクコンテナ内のミルクをすべて使って作るカフェラテ」のこと。これまでのデロンギ全自動コーヒーマシンは、メニューごとにミルクの割合が決まっていました。もちろんミルクの割合が多いメニューもありますが、一般的にいわれる「コーヒー牛乳」ほどミルク感の強いメニューはありません。「もっと牛乳感が欲しい」と思ったときは、フォームミルクを追加で作って足す必要があったのです。

新メニュー「マイラテ」は、コンテナ内のミルクをすべてフォームミルクにして、そこに40mlのエスプレッソを抽出します。40mlのエスプレッソに対して自由にミルク量が決められるので(コンテナ容量限界の225mlまで)、コーヒー牛乳のようなミルクたっぷりのメニューも作れるわけです。

  • マイラテメニューで作ったミルクたっぷりのラテ。ミルクをすべて使い切るため、ミルクコンテナが空になりました

  • カプチーノよりミルク量が多いのがわかるでしょうか? コーヒーの苦みは少なく、香ばしい香りが楽しめる味。甘いコーヒーが好きなら砂糖や蜂蜜を入れて

今回「ミルクを使い切る」メニューを追加できたのは、本体にミルクの残量検知センサーを搭載したから。コンテナ内のミルクがなくなると、自動的にミルク用スチームを停止できるようになりました。

  • ミルクコンテナの底位置にあるミルク残量検知センサー

ところで、デロンギの全自動コーヒーマシンでミルクメニューを使わない場合、本体にコンテナが装着されていない状態になります。こんなとき、従来モデルはミルクコンテナを装着する穴に給湯ノズルを装着。いつでも熱湯が出るようになっていました。

イーヴォでは、この装着穴を覆うシャッター状のカバーを追加。ミルクコンテナはもちろん、給湯ノズルもなしの「なにも装着しない」ことが可能になりました。

  • ミルクコンテナのかわりに付属給湯ノズルを装着したところ。従来モデルよりもノズル長が短くなっています

  • ミルクコンテナ取り付け口のシャッター状カバー

デロンギ全自動コーヒーマシンならではの便利機能はそのまま

ここまでイーヴォの新機能を紹介してきましたが、イーヴォはデロンギの全自動コーヒーマシンならではの基本機能をすべて継承しています。とくにエスプレッソの抽出においては、絶妙なタンピング技術と9気圧の抽出で旨みを引き出し、30万円オーバーの高機能モデルと同じ美味しさのコーヒーを楽しめます。

  • 本体に格納されたコーヒーマシンの心臓部ともいえるコーヒー抽出ユニット

デロンギの全自動コーヒーマシンはメンテナンスも簡単。本体の洗浄はマシンが自動的に実行するので、基本的なメンテナンスは溜まったカスを捨てるだけです。

  • 基本のメンテナンスは、カス受けが満タンになったらカスを捨てるだけ。カスは円盤状に固められているので(一見するとチョコクッキーみたい)、散らばりにくいのもうれしいポイント

  • こぼれたお湯などを受けるトレイが汚れたら、トレイ内の水も捨てます。カス受けやトレイ部は丸ごと水洗いも可能です

イーヴォは推定市場価格が10万円以上と、購入するにはなかなか勇気がいる価格帯。ですが、ボタンひとつで美味しいコーヒーはもちろん、ミルクメニューまで手軽に作れる、メンテナンスもほとんど不要、さらに世界中から高い評価を受けているデロンギの「美味しいコーヒー」が楽しめる――という大きなメリットがあります。

カフェなどで日常的にコーヒーを飲んでいる人なら、あっという間にモトが取れるのではないでしょうか? 新製品のイーヴォは、とくにミルクメニュー好きにはぜひチェックしてほしい製品です。