総合住宅設備メーカーのコロナは、全国の25歳(Z世代)、35歳(ミレニアル世代)、55歳(バブル世代)の男女計400名を対象に「各世代の災害・停電時の対策に関する調査 2022」を実施し、各世代間の意識の違いなどをまとめたレポートを公開した。
直近1年の停電への危機意識・節電への関心度の変化を調査したところ、全世代の59.3%が「とても高まった・やや高まった」と回答。世代別で「とても高まった・やや高まった」と回答したのはバブル世代の70.2%が最も多く、Z世代でも52.3%がそう答えた。
行動の変化について聞くと、「毎月の電力使用量を見るようになった」が最多の52.7%。次いで「災害・停電時グッズを揃えるようになった」が40.1%、「防災マップなどで避難場所や導線の確認をした」が16.0%。世代別では、ミレニアル世代で「災害・停電時グッズを揃えるようになった」が48.6%と、対策グッズの準備について積極的に行動している人が多かった。
災害・停電時グッズについてどのようなものをそろえているか聞くと、「食料品・医薬品」が72.6%、災害用家電(その他/ライト・ラジオ)が47.4%、災害用家電(温度調節系/扇風機・ヒーターなど)が29.5%となった。
また、どのようなものの購入を検討しているかを質問したところ、災害用家電(温度調節系/扇風機・ヒーターなど)が1位で30.5%、2位がポータブル電源で29.5%、3位が食料品・医薬品で17.9%という結果だった。
世代別では、ミレニアル世代とZ世代の約4割が災害用家電(温度調節系/扇風機・ヒーターなど)を「購入検討中」と回答。特にミレニアル世代の男性の約5割が「購入検討中」と答え、他の性別や年代と比べ多かった。また、「食料品・医薬品」は、バブル世代女性のみで見ると約4割が「購入検討中」と最も多かった。
災害・停電時グッズを購入する上で最も重視するポイントを尋ねると、全体の約4割以上が日常使いできることやコンパクトさを重視。Z世代では「価格」(37.1%)はもちろん、「自宅・屋外・旅行先で日常使いが出来ること」(28.8%)や「コンパクトさ」(15.2%)を重要な項目として挙げた。また、バブル世代女性では「機能性」(32.8%)を重視する回答が最も多く、他世代と異なる傾向もみられた。
冬期の災害・停電時の寒さ対策への意識については、68.3%が不安や懸念を抱いていた一方で、実際の寒さ対策用にどんなものを準備しているかについて質問すると、暖房グッズを準備している人は15%しかいなかった。
暖房グッズを「すでに準備している」と回答した人の内訳は、「防寒衣類・寝袋」が68.3%、「電源不要 石油ストーブ」が39.0%、「電源不要 カセットガス暖房機」が19.5%。約4割がきちんと暖を取るための対策として「電源不要 石油ストーブ」を準備していた。
季節を問わず、災害・停電時の対策として意識または準備していることについて質問したところ、「食料品・水分・衣類」(41.5%)、「電気・電力」(18.5%)、「室温」(4%)の順となった。生活必需品に対する意識は高い中、暑さ・寒さ対策は後回しになっていることが判明した。
冬の災害・停電時の寒さ対策について地域別で調査したところ、「寒さ対策について懸念している」と回答した人のうち「暖房グッズを準備済み、または購入を検討」している割合は、降雪地域が30.3%であったのに対し、その他の地域では37.4%と、降雪地域以外の地域のほうが災害・停電時の寒さ対策への意識が高いことが明らかになった。