ブラザー販売は8月30日、新技術「MAXIDRIVE(マキシドライブ)」を搭載するA3インクジェット複合機、およびA3インクジェットプリンタを発表した。ラインナップは、1回のインク交換でA4モノクロ約6,000枚・A4カラー約5,000枚を印刷できるファーストタンクシリーズ(4モデル)と、レギュラーシリーズ(2モデル)。全モデルとも11月下旬から発売する。

  • 左から、MFC-J7600CDW、HL-J7010CDW、MFC-J5800CDW、MFC-J7300CDW

新技術「MAXIDRIVE」は、同社のインクジェットプリンティング技術をベースに新設計した次世代インクジェットプリンティング技術。従来機種よりも吐出可能な液滴サイズを大きくして、高画質を維持しながら印刷を高速化している。印刷速度は、A4モノクロ・カラーともに約30枚/分、ファーストプリントタイムは従来製品の6秒から4.6秒に高速化している。

また、長期使用によるプリントチップの駆動劣化を最小限に抑え、耐久性も向上。従来機種では約15万ページだった耐久性が、約30万ページまで延びている。大量印刷を行うビジネス環境に適しており、長期にわたって運用できるようになった。

ほかにも、印字不良の原因となるプリントヘッドのエラーを検知し、自動でメンテナンスを行う自動ノズルチェック機能も搭載。プリントミスによるインクや用紙の無駄を軽減する。

ファーストタンクシリーズ

ファーストタンクシリーズでは、インクをカートリッジからサブタンクに注入するシステムを採用し、カートリッジ内のインクがなくなっても約200枚の印刷が可能。インクが切れても、しばらくは印刷を継続できる。インクシステムは染料CMYと顔料ブラックの4色独立型で、印刷解像度は1,200×4,800dpi。

■MFC-J7600CDW

  • MFC-J7600CDW

MFC-J7600CDWは、プリント(両面)、コピー、ファクス、スキャン(両面)が可能なモデル。用紙トレイは3段で、各段に250枚、背面の多目的トレイに100枚、ADFに50枚の用紙をセットしておける。最大給紙枚数は850+50枚。最大排紙枚数も100枚と多い。

印刷速度は、A4カラーで30ipm、A4モノクロで30ipm。ランニングコストは、A4カラーで約4.1円、A4モノクロで約0.8円。耐久性は約30万ページ(7年間)。USBメモリを直接挿してのダイレクトプリントにも対応する。

インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n無線LAN。スキャン解像度は1,200×2,400dpiで、センサーはデュアルCIS。スキャン速度はカラー約1.68秒、モノクロ約1.68秒。

本体サイズはW576×D477×H445mm、重さは約27.5kg。対応OSはWindows 7(SP1) / 8.1 / 10 / 11、Windows Server 2008 / 2008 R / 2012 / 2012 R / 2019 / 2022、mac OS 10.15~、Chrome OS。

■MFC-J7500CDW

MFC-J7500CDWは、トレイ段数が2段のモデル。最大給紙枚数は600+50枚。本体サイズはW576×D477×H375mm、重さは約24kg。その他の仕様はMFC-J7600CDWとほぼ共通。

■MFC-J5800CDW

  • MFC-J5800CDW

MFC-J5800CDWは、プリント(両面)、コピー、ファクス、スキャン(片面)のモデル。トレイ段数は1段で、最大給紙枚数は350+50枚。本体サイズはW545×D436×H305mm、重さは約17.7kg。その他の仕様はMFC-J7600CDWとほぼ共通。

■HL-J7010CDW

  • HL-J7010CDW

ADF非搭載で、プリント(両面)のみのモデル。トレイ段数は2段で、最大給紙枚数は600枚。ADFは搭載しない。本体サイズはW576×D477×H315mm、重さは約19.6kg。その他の仕様はMFC-J7600CDWとほぼ共通。

レギュラーシリーズ

■MFC-J7300CDW

  • MFC-J7300CDW

MFC-J7300CDWは、本体にサブタンクを搭載しないモデル。インクシステムは染料CMYと顔料ブラックの4色独立型となり、印刷解像度は1,200×4,800dpi。プリント(両面)、コピー、ファクス、スキャン(両面)に対応し、印刷速度はA4カラーで28ipm、A4モノクロで28ipm。ランニングコストは、A4カラーで約6.5円、A4モノクロで約1.7円。耐久性は約30万ページ(7年間)。

用紙トレイは2段で、各段250枚、背面の多目的トレイに100枚、ADFに50枚の用紙をセットしておける。最大給紙枚数は600+50枚。USBメモリを直接挿してのダイレクトプリントも可能だ。

インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n無線LAN。スキャン解像度は1,200×2,400dpiで、センサーはデュアルCIS。スキャン速度はカラー約1.68秒、モノクロ約1.68秒。

本体サイズはW576×D477×H375mm、重さは約23.4kg。対応OSはWindows 7(SP1) / 8.1 / 10 / 11、Windows Server 2008 / 2008 R / 2012 / 2012 R / 2019 / 2022、mac OS 10.15~、Chrome OS。

■MFC-J7100CDW
MFC-J7100CDWは、トレイ段数が1段のモデル。最大給紙枚数は350+50枚。最大給紙枚数は350+50枚。スキャン機能は片面のみとなる。本体サイズはW576×D477×H305mm、重さは約19.8kg。その他の仕様はMFC-J7300CDWとほぼ共通。