iPhone/iOSに含まれる機能のうち、ここ数年で飛躍的に進化したもののひとつに「音声入力」が挙げられます。メモやメールなど文字入力に対応したアプリで、ソフトウェアキーボードのマイクボタンをタップすれば、話し言葉をテキストに変換してくれます。
音声入力機能が登場した当初、変換精度や話し言葉への追随性という点で課題は多かったものの、いまや実用レベルに到達しています。漢字を含む単語・熟語はもちろん、「あのー」や「えーっと」などの間投詞を含め、かなり的確に"文字起こし"してくれますから、口述筆記をスムーズに進めることすら可能です。
だから激しい誤変換は考えにくいのですが、ひょっとして...ソフトウェアキーボードの言語切り替えを間違えていませんか?
iOSの音声入力機能は、Siriと同様に多言語対応です。日本語だけでなく、英語や中国語、アラビア語など多くの言語に対応し、それは有効にしているソフトウェアキーボードと連動しています。まずは『設定』→「一般」→「キーボード」の順に画面を開き、どの言語のキーボードが登録されているか確認しましょう。
音声入力で使用する言語は、『設定』→「一般」→「音声入力言語」画面で設定できます。有効にしているソフトウェアキーボードが候補として表示されるので、必要なものだけチェックを入れればOKです。
「音声入力言語」画面で複数にチェックを入れていることを忘れ、キーボードが英語モードのときに日本語で音声入力を開始すると、iPhoneは聞き取った言葉を英語として解釈しようとするため、激しい誤変換が生じることになります。だから音声入力では使わない言語は、「音声入力言語」画面でチェックを外しておくといいですよ。