BBソフトサービスは7月29日、2022年6月度のインターネット詐欺リポートを公表した。6月度のトピックとしては、「三菱UFJニコス」「SAISON CARD」を騙るフィッシング詐欺サイトが大幅に増加しており、またフィッシング・偽販売サイトの数が過去最多になったという。7~8月については、夏商材や感染対策グッズの詐欺に注意を喚起している。
6月は「三菱UFJニコス」「SAISON CARD」を騙るフィッシング詐欺サイトが増加
下の表は、同社のセキュリティソフト「詐欺ウォール」で収集したフィッシング詐欺サイトブランドのランキング。先月まで上位に位置していた「三井住友カード」が構成比が12ポイント以上減少しており、「三菱UFJニコス」が30ポイント以上、「SAISON CARD」が14ポイント以上と大きく構成比を高めている。
「三菱UFJニコス」はカード情報・有効期限・カード確認番号・名前などを盗むフィッシングサイトが多数報告されているという。これについてレポートでは、「ブランドの順位変動には規則性がなく、犯罪者がフィッシング詐欺の対象ブランドをスイッチ、もしくはどこが効率よく情報詐取を行えるかをテストしている可能性があります」と分析している。
また、6月に入ってNHKプラスの認証情報を盗むフィッシング詐欺も増加しているとのこと。ただしフィッシング詐欺サイトのカテゴリ別構成比としてはクレジットカードの占める割合が大きく、前月比13.1ポイント増の67.7%となっている。
7~8月は猛暑対策商材、感染対策グッズの偽販売サイトに注意
7~8月については、衣料品や寝具などの猛暑対策商材をターゲットにした詐欺サイト、コロナ感染に備えるパーテーションなどの感染対策グッズをターゲットにした偽販売サイトが報告されているとのことで、今後も増加する可能性があるため注意が必要だとしている。
なお、同社ではフィッシング詐欺被害防止のためのチェックポイントとして次の5項目を挙げている。
- メールやSMSで案内されたURLが正規URLか確認する
- 個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する
- SSL通信が提供されているかどうかチェックする
- ログインID・パスワードの使い回しを控える