ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)・ジャパンが発表した加熱式たばこの新モデル「glo hype X2」。本体が1,980円という低価格ながら、デザインを刷新して小型化・軽量化を図り、より高級感のある仕上がりです。発表会場でさっそく新モデルを試してみました。
glo hyper X2は、gloシリーズのフラッグシップデバイスとして登場した新製品。従来のglo hyper、glo hyper+に続くhyperシリーズの3世代目となります。本体サイズは幅43.3×奥行き21.4×高さ77.5mm、重さは約102gで、従来製品に比べて13%の小型化、7%の軽量化を実現したそうです。
本体を手に取ってみると、曲線を生かしたボディは手のひらの収まりが良く、持ちやすいデザインです。glo slimもたばこスティック挿入部が膨らんだデザインでしたが、glo hyper X2は挿入部の円筒形部分と本体が分離したようなデザインになりました。
この挿入部は光沢のあるメタル調、本体はサラッとしたマットな材質で、ツートンカラーでポップなイメージもあります。たばこスティック挿入部には新たにシャッタードアが設けられました。吸引後のたばこ葉がこぼれ落ちたり、ホコリが内部に入り込んだりといった問題を防いでくれます。
上部にはLEDのインジケーターを配置。ボタンに見えますが単なるLEDで、バッテリー残量や加熱時間などを示してくれます。側面にはボタンが2つ。大きいほうのボタンは単押しでバッテリー残量表示、長押しで標準モードの加熱が始まります。
もう1つの小さいボタンはブーストボタンで、標準モードよりも高温で加熱するため、短時間で吸い始められます。通常モードは20秒間の初期加熱で4分間の吸引時間、ブーストモードは15秒間の初期加熱で3分間の吸引時間です。
加熱方法は従来のglo hyperシリーズと同じ誘導加熱技術を採用。たばこスティックもglo hyper用をそのまま使うため、味わいやたばこ感は従来通り。吸いごたえとたばこ感は十分で、深く吸い込めばガツッとした喫味を感じられます。
逆に言えば、たばことしての吸い心地に変化はありません。既存ユーザーにとっては、デザイン性、本体サイズ、重さが買い替えポイントでしょうか。デザイン的には洗練された印象なので、新規ユーザーの獲得も期待できそうです。
使えるたばこスティックはglo hyper用の太いもので、レギュラーからメンソール、各種フレーバーがそろっています。KENT、KOOL、LUCKY STRIKEといったブランドのたばこスティックもあり、様々な味わいが楽しめます。
glo hyper X2を使っていると、たばこスティック挿入部はそれなりに熱くなるので、包み込むように持つというより、本体部を挟むように持つと手に熱が伝わらないので快適に吸引できるます。たばこスティック挿入部と本体部が分離されたデザインなので、自然にそのように持てるのはよく考えられています。
本体カラーは5色。ミントブルー、メタルブラック、メタルオレンジ、ホワイトゴールド、ブラックレッドと選択肢が多いので、好きなカラーを選びやすいでしょう。個人的にはブラックレッドが気に入りました。
加熱式たばこ市場を見渡すと、gloシリーズ、フィリップ モリス ジャパンのIQOSシリーズ、JTのプルームテックシリーズが三強状態。glo hyper X2は、とにかく1,980円という低価格が大きなポイントです。5色の本体カラーとたばこスティックの豊富な種類も強みとなっており、買いやすく幅広いニーズに応えられる製品でしょう。