「世界絵文字デー」(7月17日)に向けて、Emojipediaが絵文字セット「Emoji 15.0」の候補となっている絵文字のサンプルイメージを公開した。Emoji 15.0候補は31個と少ないが(Emoji 14.0の候補は112個)、「Shaking Face(震える顔)」「ワイヤレス(Wi-Fi)」「マラカス」など実用性の高い絵文字を含む。
新しい絵文字は、Unicode Consortiumが将来のUnicodeバージョンに追加する候補を作成、承認された最終セットが9月にリリースされる。絵文字のデザインはAppleやGoogleといったプラットフォームベンダーによって異なるが、Emojipediaは候補となっている絵文字の効果をイメージから感じ取って候補の議論を深められるようにサンプルデザインを公開している。これまでは候補のほぼ全てが最終セットに含まれてきた。
Emoji 15.0候補には、右手と左手それぞれ6つのスキントーンの「Pushing Hand」が含まれる(合計12個)。「何かを押す」アクションの表現のほか、「ハイタッチ」、「何かを断る(拒絶する)」などに使えそうだ。
「Shaking Face」のEmojipediaデザインは、スマイリーが驚いたような表情で左右に震えている。衝撃を受けた時のリアクション、バイブレーションをあらわしたり、地震を感じた時にも利用できそうだと言われている。
「ワイヤレス」について、EmojipediaはスマートフォンやPCでWi-Fiの電波強度を示すアイコンを用いたデザインにしている。これまではモバイルデータのアンテナバーの絵文字しかなく、Wi-Fiもアンテナバーで表現するしかなかった。
楽器は、ラテン音楽に欠かせない「マラカス」、多くの子供が幼い頃に体験するリコーダー(「Flute」)など。意外なことに、これまで「ハート」にピンクがなく、Emoji 15.0候補でライトブルーとグレーと共にピンクのハートが追加された。
それらのほかの候補は、「Moose(ヘラジカ)」「Donkey(ロバ)」「Wing(ウイング)」「Goose(ガチョウ)」「Jellyfish(クラゲ)」「Ginger(生姜)」「Hyacinth(ヒアシンス)」「Pea Pod(さや付きエンドウ)」「Folding Hand Fan(扇子)」「Hair Pick(ヘアピック、かんざし)」 「Khanda(カンダ)」「Black Bird(黒い鳥)」など。