英Nothingは7月12日(英国時間)に開催したイベント「Return to instinct」において、同社初のスマートフォン「Nothing Phone (1)」を正式発表した。英国・ヨーロッパを含む40以上の国・地域では7月21日より順次発売で、日本での発売は8月となる。

  • Nothing Phone (1)

    Nothing Phone (1)

英国での価格は、7月21日発売のRAM 8GB+ROM 128GBモデルが399ポンド、RAM 8GB+ROM 256GBモデルが449ポンド。他の2モデルから遅れて晩夏発売予定のRAM 12GB+ROM 256GBモデルが499ポンドとなる。日本国内での販売価格は、8GB+256GBモデルが69,800円とアナウンスされており、その他のモデルの価格や発売日については後日発表するとしている。カラーはブラック/ホワイトの2色。

  • ブラック
  • ホワイト
  • カラーはブラック/ホワイトの2色

「Nothing Phone (1)」は3月に2022年夏に発売予定であることがアナウンスされ、その後搭載されるアプリ外観などの情報が順次公開されてきた。

最大の特徴といえるのは背面の透明デザイン。背面に装備した「Glyph Interface」と呼ばれる900個のLEDで構成されたインタフェースは、着信やアプリの通知、充電状況などを知らせるほか、カメラ撮影用のライトとしても利用可能だ。

  • 「Nothing Phone (1)」と「Nothing ear (1)」

    同社の第一弾製品である「Nothing ear (1)」とも共通する透明をいかしたデザイン

  • ブラック伏せ置き
  • ホワイト伏せ置き
  • 背面のGlyph Interfaceを上に向けて端末を置くと、通知音がオフになり、照明だけで通知が行われる

正式発表によって明らかになった製品の概要は以下のようなものになる。

SoCはQualcomm Snapdragon 778G+で、メモリ(RAM)は8GBまたは12GBのLPDDR5、UFS3.1のストレージは128GBまたは256GB。バッテリーは4,500mAhで、33WのPD3.0対応ACアダプタにより70分でフル充電可能。Qi(15W)によるワイヤレス充電、5Wのリバースチャージにも対応する。OSはAndroid 12ベースのシンプルな「NothingOS」で、ウィジェット/フォント/サウンド/壁紙等は自社デザインの統一感のあるものとなっている。Androidのアップデートについては3年間の保証、セキュリティパッチについては4年間は2カ月に1回を保証している。

ディスプレイは6.55インチのフレキシブルOLEDディスプレイで、解像度は2,400×1,080ピクセル。HDR10+にも対応し、輝度は500nit(最大輝度1,200nit)、表示リフレッシュレートは60Hz~120Hz、タッチサンプリングレートは240Hz。

背面カメラは二眼構成。メインの広角カメラには1/1.56インチソニーIMX766センサーを採用し、解像度は50メガピクセル、絞り値はF1.88、焦点距離は24mm相当。超広角カメラには1/2.76インチのサムスンJN1センサーを採用し、解像度は50メガピクセル、絞り値はF2.2、画角は114度。フロントカメラは1/3.1インチのソニーIMX471センサーを採用し、解像度は16メガピクセル、絞り値はF2.45。

SIMはnanoSIM×2で、本体サイズはH159.2×W75.8×D8.3mm、重さは193.5g。IP53の防水・防塵機能を備え、ディスプレイ指紋認証/顔認証を利用できるが、Felicaには対応しない。

日本国内での対応バンドは5G(Sub6)がn1/n3/n28/n41/n77/n78、4G LTEが1/3/8/18/19/26/28/41、3G UMTS(WCDMA)がBand 1/6/8/19、2G GSMが900Hz/1,800MHzとなっている。

  • ホワイトイメージ
  • Glyph Interface発光イメージ