米国で開かれるアップル「WWDC」の取材で現地を訪れた編集部・磯が、この地で確かめたいiPhoneにまつわる“噂”がありました。“日本で買ったiPhoneを海外に持ち出すと、日本版なのにカメラのシャッター音が鳴らなくなる”という噂です。あの騒々しいシャッター音が鳴らない…というのは、これまで海外で買った海外版iPhoneのみの特権だと思っていたのですが、夢のような噂は果たしてそれは真実だったのでしょうか…?
写真撮影だけでなく、動画撮影も無音に!
iPhoneをはじめとするアップル製品の次期OSや新サービスの内容が公開される「WWDC22」(世界開発者会議)の基調講演が、いよいよ6月7日(日本時間)の午前2時に迫りました。この取材のため、実に2年半ぶりに米国を訪れました。
基調講演を翌日に控えた6月5日(現地時間)に現地に到着。空港の出国ゲートを出て、ソフトバンク契約のSIMが入ったiPhoneの電源を入れ、めでたく「アメリカ放題」が適用されたというSMSが届いて現地キャリアの電波をつかんだiPhone。空港の様子をパシャパシャとiPhoneで撮影したところ、いきなり異変に気づきました。パシャパシャと響くべき騒々しいシャッター音が鳴らないのです!!
最初はLive Photosモードになっていたのかと思ったのですが、確かに通常の写真撮影モードでLive Photosではありません。いくら連写してもシャッター音は鳴ることはなく、自分のiPhoneが自動的に「シャッター音が鳴らないiPhone」に変身していました! 噂は本当だったのです!! 携帯電話の基地局やGPSの位置情報を基にして、シャッター音の有無を切り替えているようです。
シャッター音が完全に消えたわけではなく、側面のサイレントスイッチを切り替えて消音モードをオフ(通知や音楽などの音が鳴るモード)にすると、撮影時に例のシャッター音が鳴りました。すなわち、消音モードを有効にするとシャッター音も消えるというわけ。これは、本来あるべき「消音モード」の姿といえます。
意外だったのが、消音モードをオンにすると動画撮影&終了時の「ピン」「ポコン」の音も消えたこと。すなわち、動画も完全に無音で撮影できるようになるのです。さらに、スクリーンショットを撮影する際のカシャッという音も消えてしまいました。
完全無欠の無音になったiPhone、静かなレストランでおいしそうな食事が出てきた時も周りを気にせず撮影できるようになり、iPhoneの魅力がさらに高まりました。これから出張や旅行などで海外に行く機会もじわじわと増えると思いますが、海外に行った際はぜひ手持ちのiPhoneの挙動に注目してください。