2022年5月26日、ファーウェイ・ジャパンは多くの新製品を発表。その中のひとつが体組成計の最新ハイエンドモデル「HUAWEI Scale 3 Pro」(6月9日発売)です。体験会で触ってみました。

  • HUAWEI Scale 3 Proの利用にはHUAWEIアカウント、HUAWEI Helthアプリの入ったスマートフォンが必要です

現行のHUAWEI Scale 3も割と良い製品で、特に近くにスマートフォンがなくてもHUAWEI HelthにWi-Fi経由で同期可能という機能を持っています。HUAWEI Scale 3 Proはその機能を受け継いでいるほか、いくつかの強化ポイントがあります。

  • HUAWEI Scale 3 Pro はBluetoothだけでなくWi-Fiでデータが送れるので、近くまでスマートフォンを持っていかなくてもデータ受信ができて便利

HUAWEI Scale 3 Proの大きな改善ポイントは、電極が2倍に増えた点と、測定項目が2倍になった点。一般的な家庭用の体組成計は、本体に乗ったとき足裏に電流を流して体脂肪などの数値を測定しますが、電極は両足裏のみなので電流は下半身にしか流れません。つまり、測定は下半身だけです。

スポーツジムに設置されているような体組成計にはハンドルがあり、手からも電流を流すて全身をより正確に測定します。HUAWEI Scale 3 Proは、これと同じように左右の手足に電極を使い、細かな測定ができるのです。加えて、測定には2種類の周波数を用いることによって、低周波で細胞の外側、高周波で細胞の内側を測定して正確性を高めています。

また、スポーツジムなどにある体組成計はハンドルが固定されているものが多く、家庭で使うとなると置き場所に困りがち。その点、HUAWEI Scale 3 Proはハンドルが巻き取り式のケーブル接続なので、本体内に収納しておけば普通の体重計や体組成計と変わりません。ケーブルには切れにくい強靭な繊維を使っています。

  • HUAWEI Scale 3 Proで最大の強化ポイントとなるのは、手に持つ電極ハンドルが付いたこと。普段は本体に収納され、必要なときに引き出して使います。ケーブルは米デュポン社のケブラーで強化

  • 手にも電極が用意されたことで、体の部位を分けてきめ細かく測定

  • アプリのサンプル画面でも、細かく測定されていることがわかります

  • 測定項目は現行のHUAWEI Scale 3から2倍となる22項目

HUAWEI Scale 3 Proでは、安全性を考慮して6歳以下と設定したユーザーは体重のみ測定し、6歳~17歳のユーザーは心拍数を測定しません。同様に、80歳以上は体重と心拍数のみ測定します。1つのHUAWEIアカウントで、10名までのユーザーを過去の測定値から自動判定し、ゲスト利用も可能です。

本体上部の表面はガラス素材。サンドブラスト加工と合わせて、見る角度によって緑~ピンクに色が変わる特殊加工を施しています。

  • 細胞の内外を測れるデュアル周波数測定。既存モデルのHUAWEI Scale 3と比べて、非常に細かな測定が可能になりました

  • 体組成検出アルゴリズムのHUAWEI TruFitも2.0にアップグレード

HUAWEIのスマートウォッチを使っていれば、同じHUAWEIアカウントで体活動と一緒に数値が記録されるので、健康状態をより手軽に把握できます。

  • 体組成計はテーブルの上では使えないので、撮影エリアでスタッフが測定している様子。本来は裸足で測定する必要があります

  • 本体だけでも体重計として使えます。サラサラした表面もいい感じ

見た目だけでなく機能も大きくグレードアップされているのですが、少々気になるのは価格。HUAWEI Scale 3 Proの価格が10,780円に対し、HUAWEI Scale 3は4,620円(公式オンラインショップ価格)。この価格差をどうとらえるかはユーザーしだいですが、これだけ細かく自分の身体を測れる体組成計としては、コストパフォーマンスそのものは悪くありません。