本店ビル建て替えのため、5月8日にいったん閉店となった三省堂書店・神保町本店の看板のデザインが、粋だとネット上で話題になっている。

三省堂書店は、東京都千代田区神田神保町に本店を構える老舗書店。神保町での営業はこれまで141年ものあいだ続いていた。本店ビルは本の街・神保町のランドマークとして親しまれていたが、施設の老朽化に伴う建て替えにより、5月8日にいったん閉店。今後は近隣の神田小川町の仮店舗に移り、6月に営業を再開するとのこと。神保町に戻ってくるのは2025年、新ビルの完成で店舗が開業する予定となっている。

注目を集めている看板は、幅7メートル、高さ13メートルの大きさで、神保町本店ビルの靖国通り側の壁面に掲げられている。上部に空いた穴から、ピンク色の紐が飛び出しており、本に挟む「しおり」を彷彿とさせるデザインだ。

白の背景に赤い字で「いったん、しおりを挟みます。」、赤の背景に白い字で「神保町本店は第二章へ。」と書かれている。建て替えのために一時閉店することを粋なデザインとメッセージで表現しており、注目を集めている。

ネット上では「たいへんお世話になりました‼ 次の章を楽しみにお待ちしています‼」「大好きな場所なのに…寂しい 今までありがとうございました。」「粋な広告だけど残念ですね」との声が多く寄せられた。