米Microsoftが4月26日(現地時間)に発表した2022年度第3四半期(2022年1月〜3月)決算は、売上高が1〜3月期の最高になり、売上高・利益ともにアナリストの予想平均を上回った。世界のPC出荷台数の減少が続く中、Windows OEMの売上高11%増(前年同期比)を達成。ゲーミング事業も14%増(同)と好調だった。
1〜3月期の売上高は前年同期比18%増の493億6000万ドル。純利益は167億3000万ドルで同8%増。1株利益は2.22ドルだった。市場予想は売上高490億3000万ドル、1株利益2.18ドルだった。以下は部門別の売上高。
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売上高145億2000万ドルで前年同期比11%増だった。Windows OEMは同11%増。昨年後半にPC出荷台数が減速し始めたことから、今年1月にMicrosoftは1〜3月期のWindows OEMの伸びが一桁台になると予測していたが、二桁の伸びを維持した。Windows Commercial製品とクラウドサービスは同14%増、Microsoft 365の需要が伸びを牽引した。
4月11日にGartnerが発表した2022年1〜3月期の世界PC出荷台数は7786万台で前年同期比6.8%減だった。しかし、Chromebookの落ち込みによる減少であり、Chromebookを除くと同3.9%増になる。Windowsへの巣ごもり需要からの反動の影響は比較的小さく、CEOのSatya Nadella氏によると、Windows 11はエンタープライズ市場において過去最速のペースで導入されている。
Surfaceの売上高は前年同期比13%増。1月にタブレットPC「Surface Go 3」のLTEモデルの販売を開始、マットブラックを追加してプラチナと2つのカラーを選べるようにした。
Xboxハードウェアは前年同期比14%増。Xbox Series X/Sの供給不足が解消し始め、NPDの調査によると3月にXbox Series X/Sは米国で販売台数・売上高ともにXboxの過去最高を記録した。Xboxコンテンツおよびサービスは同4%増だった。サードパーティタイトルの売上高が減少したものの、Xbox Game Passサブスクリプションとファーストパーティタイトルが伸びた。ゲーミング全体では同6%増だった。
Productivity and Business Processes
売上高157億9000万ドルで前年同期比17%増だった。コマーシャル向けOffice製品/クラウドサービスの売上高が前年同期比12%増。Office 365のコマーシャルシート数が16%増加し、売上高が同17%増だった。コンシューマ向けOffice製品/クラウドサービスは同11%増。コンシューマ向けMicrosoft 365の契約者数は5840万人、前期から200万人の増加。
Dynamics製品およびクラウドサービスは売上高が前年同期比22%増。Dynamics 365は同35%増だった。
LinkedInの売上高は前年同期比34%増。力強い雇用情勢が維持されており、広告需要も堅調。LinkedInセッションは同22%の増加だった。
Intelligent Cloud
売上高190億5000万ドルで前年同期比26%増だった。サーバー製品およびクラウドサービスの売上高は同29%増。Azureは同46%増、使用量ベースのサービスに対する強い需要が伸びを牽引した。サーバー製品の売上高は同5%増だった。