パナソニックは2月22日、マイクロフォーサーズ規格の高性能ミラーレス「LUMIX GH6」(以下、GH6)を正式に発表した。新開発の25.2MのLive Mosセンサーと新世代のヴィーナスエンジンを搭載し、フルサイズ機に匹敵する解像感で撮影できるようにした。動画も、高ダイナミックレンジなど表現力の高い動画の撮影を可能にしたほか、プロの映像制作現場でも利用できる機能を備えた。マイクロフォーサーズならではの軽量レンズと組み合わせて機動的に撮影できる点を訴求し、プロの動画クリエイターを中心に売り込む。

価格はオープンで、予想実売価格はボディ単体モデルが263,000円前後、LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH.(H-ES12060)が付属するレンズキットが337,000円前後。発売は3月25日の予定。

  • ついに正式発表になった高性能ミラーレス「LUMIX GH6」。プロのクリエイターも満足できる動画性能を盛り込みつつ、フルサイズ機並みの精細感のある写真が撮影できるようになったことで、写真趣味層も注目の1台となりそうだ

GH6のおもな特徴は以下の通り。

  • 新開発のLive MOSセンサー(有効2520万画素、ローパスフィルターレス)と新しい画像処理エンジン「新世代ヴィーナスエンジン」の採用で、フルサイズ機並みの解像感のある撮影が可能に

  • 動画撮影は5.7K/60pや4K/120p、フルHD/240pの撮影に対応

  • ダイナミックレンジの広い写真や動画を撮影する「ダイナミックレンジブースト」機能

  • カメラ内蔵マイクや外付けマイク、XLR接続のマイクを併用した4chの音声収録に対応

  • ボディ内蔵の5軸手ブレ補正は補正効果を7.5段分相当に向上

  • 1億画素相当の撮影ができる手持ちハイレゾ機能搭載。解像感を優先するモードと、被写体ブレの抑制を優先するモードの2つを用意

  • オートフォーカスはコントラストAFを継承し、像面位相差AFは見送り。AF測距点は315点で、AFの駆動範囲を限定するフォーカスリミッター機能を追加。ウォブリングはほぼ気にならない程度に抑制

  • 背面液晶は3型184万ドットのバリアングル式で、上方に若干チルトできる機構も備える

  • EVFは368万ドットのOLEDパネル搭載

  • メモリーカードはCFexpress type BとSDカードのデュアルスロット

  • 空冷ファンの搭載で放熱効率を高め、安定した動画撮影が可能に

  • バッテリー撮影枚数は約330枚

  • 本体サイズはW138.4×H100.3×D99.6mm、重さは約823g(SDメモリーカード、バッテリー含む)

  • 直線基調のデザインを採用。前面にも動画ボタンを配置する

  • 背面液晶は、この状態から上方向に少しチルトできる

  • 液晶パネルを開いたところ

  • ボディに空冷機構を備えているため、液晶パネルの部分がちょっと厚くなっている

  • 三脚穴は光軸上に用意する

  • フルサイズのHDMI端子を備える。排熱口も見える

  • メモリーカードはCFexpress type BとSDカードのデュアルスロットとなる

  • 撮像素子は新開発のLive MOSセンサー(有効2520万画素、ローパスフィルターレス)に一新した

  • 画像処理エンジンは最新世代のヴィーナスエンジンに一新した

  • ボディ内蔵の5軸手ブレ補正機構は、補正効果を7.5段分相当に向上した

  • 空冷ファンを用いた冷却機構を搭載する

  • 液晶パネルの奥に吸気口が見える

  • ボディはマグネシウム合金を採用する

  • ボディにはシーリングが施され、高い防塵性能を確保している