2月4日は「ぷよの日」。セガや『ぷよぷよ』ファンが提言しているだけでなく、日本記念日協会にも認定されている記念日です。その「ぷよの日」を祝して、同日に「ぷよの日2022 生放送~そうだ!『ぷよの日』だから対戦しよう!~」の配信が行われました。

  • 「ぷよの日」に放送された「ぷよの日2022 生放送~そうだ!『ぷよの日』だから対戦しょう!~」配信

番組では、「ぷよぷよチャンピオンシップ」や「ぷよぷよカップ」など『ぷよぷよeスポーツ』の公式大会でお馴染みの椿彩奈さんをMCに迎え、ぷよぷよシリーズ総合プロデューサーの細山田水紀氏、ラグナス役を務める声優の三木晶さん、自称“芸能界ナンバーワンぷよらー”の真空ジェシカの川北茂澄さんとその相方ガクさんが出演。さらに、プロゲーマーのくまちょむ選手、ぴぽにあ選手、ともくん選手、あめみやたいよう選手も参加しました。

前半は「ぷよの日2022チームによるガチの3on3勝負!」。くまちょむチームとぴぽにあチームに分かれ、先鋒は若手プロプレイヤー対決、中堅は三木さん対川北さんによるゲスト対決、大将戦はチームリーダーによる対決が行われました。後半は「挑戦者チームVSぷよの日2022チーム」の『ぷよぷよテトリス2』オンライン対戦を実施。視聴者とマッチングを行い、視聴者と出演者が1時間の勝利試合数を競います。

前半の「3on3勝負」は、抽選によりチーム分けが行われ、くまちょむチームが、川北さん、ともくん選手、ぴぽにあチームが、三木さん、あめみやたいよう選手の組み合わせとなりました。

対戦は10本先取とそこそこガチな対戦。白熱した対戦が期待できます。注目すべきは中堅の三木さんと川北さんの対戦。三木さんは自由落下で10連鎖までできるようになりましたが、ネット対戦をほぼしたことがありませんでした。一方、川北さんは芸人仲間と頻繁に対戦しており、かなりの腕前との噂です。試合では、前情報通りの強さを発揮する川北さんが圧倒的な強さを見せましたが、三木さんも2勝を挙げ、なんとか一矢を報いることができました。ほかの組み合わせでは、先鋒はともくん選手が、大将戦はぴぽにあ選手が勝利し、2勝1敗でくまちょむチームの勝利となりました。

  • 対戦経験が乏しい三木さんは、ネクストの位置が逆転する2P側での操作にも困惑していました

  • 大将戦の前に2勝したくまちょむチームの勝利が確定していましたが、ぴぽにあ選手が一矢報い、2勝1敗としました

後半の「挑戦者チームVSぷよの日2022チーム」では、3on3で対戦したメンバー6人が一丸となって視聴者の挑戦を受けて立ちます。タイトルは『ぷよぷよテトリス2』で、プレイヤーは「ぷよぷよ」または「テトリス」を選択。1人10分交代でそれぞれの時間にマッチングした相手と対戦できるようになっていました。

2人目で登場した川北さんは初戦に有名プレイヤーのクラウド選手とマッチング。2勝1敗で負けたものの、1勝したことで、上級者相手に引けを取らない腕前であることを証明しました。

4人目で登場したあめみやたいよう選手は、称号「神」に相応しい“テトリス力”を発揮し、宣言通りの無双っぷりを発揮。みごと3連勝を見せます。

三木晶さんは、三木さんが声をあてているラグナスの大ファンである女性ぷよらー、あ~ちゃん選手とマッチング。プレイから感じるラグナス愛に会場もほっこりしていました。

  • ラグナスのファンであるあ~ちゃん選手は勝敗よりも三木さんとの対戦を楽しんでいるようでした

最後に登場したぴぽにあ選手の2人目の対戦相手は、真空ジェシカの川北さんのぷよ仲間であるお笑いコンビ「さすらいラビー」の中田和伸さん。しっかりと「GTR」でぷよを積み上げ、上級者の風格を醸し出していましたが、さすがにプロのぴぽにあ選手相手だと分が悪く、あっという間に勝負が決まってしまいました。

『テトリス』ガチ勢が多くマッチングし、攻撃の速さに対応しづらかった『ぷよぷよ』のプロ選手でしたが、最後はぴぽにあ選手が対『テトリス』の対応力をみせ、結果を10対8とし、ぷよの日2022チームが勝利を収めました。

  • 川北さんの弟子である中田さんがぴぽにあ選手とマッチング。負けはしたものの『ぷよぷよ』の本気度は示せていました

細山田プロデューサーによると、2022年の「ぷよの日」には直前までイベントを開催する予定がなかったそうですが、急場の開催とは思えぬ充実ぶりと盛り上がりをみせていました。

また、『ぷよぷよ』ファンは真空ジェシカの川北さんのガチプレイヤーぶりを、お笑いファンは椿彩奈さんの名調子と見事な回しに感嘆したのではないでしょうか。肌感覚ですが、一気に『ぷよぷよ』と真空ジェシカのファンが増えたように思います。

ぷよの日 2022 生放送 ~そうだ!「ぷよの日」だから対戦しよう!~

さて、その真空ジェシカですが、配信終了後に話を伺えたので、「ぷよの日」の配信や『ぷよぷよ』について、存分に語ってもらいました。

――まずは、ぷよの日のイベントに参加した感想をお願いします。

真空ジェシカ・川北茂澄さん(以下、川北):ぷよの日に『ぷよぷよ』関連の仕事をもらうのが全漫才師と全ぷよプレイヤーの憧れなので、今まで漫才をがんばってきてよかったです。

真空ジェシカ・ガクさん(以下、ガク):全漫才師の憧れではないですが、相方がとてもよろこんでいるのでよかったです。『ぷよぷよ』のことをまったく分かっていない僕が参加していいのか不安でしたけど、みなさん優しい対応でしたし、配信に参加できて楽しかったですね。『ぷよぷよ』は見ているだけでも楽しくて、プロの人の試合を生で観られましたし、細かいことは理解できていなかったですが、「すごい」ということは分かりました。

  • 真空ジェシカの川北茂澄さん(右)とガクさん(左)

――三木さんとの対戦はいかがでしたでしょうか。

川北:“みき”と言う名前は漫才師を彷彿させます。兄弟漫才師のね。試合は本気でやったんですけど、2本とられてしまって、そこはまだ自分が甘かったなって思っています。

――相方のガクさんからは、「番組的にどうなんだ?」って意見もありましたが。

川北:そうですね。番組的にどうこうより、今は自分が売れることしか考えていないですね。その売れるというのはもちろん、『ぷよぷよ』で本気を出してアピールすることなので、そこはがんばりました。特にプロの前でのプレイだったので恥ずかしいことはできませんでした。

――ぷよぷよを5歳からプレイしているとのことですが、始めたきっかけを教えてください。

川北:もしかしたら5歳より前からやっていたかもしれません。気がついたら『ぷよぷよ』をやっていました。自分で買ったとか、買ってもらったのではなく、すでに家にあった感じです。スーパーファミコンの『す~ぱ~ぷよぷよ』だったと思います。

――『ぷよぷよ』は5歳から現在まで続けていたのでしょうか。また、ゲームとして楽しむことから、大連鎖を狙うなど本格的に取り組み始めたのはいつごろだったのでしょうか。

川北:近所に『ぷよぷよ』がうまいやつがいて、対戦相手がいたので続けられました。ただ、2人くらいでしたね。本格的にやり始めたのは大学に入ってからです。配信などを観て、勉強し始めました。

ちょうど同じころに漫才を始めたんですけど、『ぷよぷよ』は漫才と似ているなって思ったんです。『ぷよぷよ』も漫才も、土台をしっかり作っておけば、そのあとはなんとかなるんです。それに気がついてから『ぷよぷよ』を本気でやろうと思いました。

ガク:僕は『ぷよぷよ』が漫才にフィードバックされるようなことは感じたことはないんですけど。ただ、今回の配信でプロ選手や椿彩奈さん、細山田さん、三木さんなどが公式の場で『ぷよぷよ』は漫才だって公言してくれました。うまい人はみんな優しいから、乗っかってくれたんだなと思っています。

――得意な積みかたや、戦略はなんでしょうか。また、相手がやってきたら厳しいと思う戦略はなんでしょうか。

川北:得意なのは「GTR」ですね。僕は『ぷよぷよ』に関しては基本に忠実。最近主流な積みかたですし、変な形に手を出すよりはイイかなって思って使っています。戦略としては火力勝負にならないように、ちょいちょい手を出していく感じです。相手の動きに対応していくことができれば、一番かっこいいですね。

漫才でも、すごく長いフリをして大きく落とすより、2連鎖ダブルみたいな感じで、細かいフリとオチをたくさん入れたネタが多い。やはり『ぷよぷよ』と漫才は共通していますね。

ガク:今までやってきて、それは感じられなかった。

――配信中に全国ランキングで大分5位になったと言っていましたが、そのことについて詳しくお聞かせください。

川北:以前、ケータイのアプリで全国ランキングを登録できるものがあったんですけど、そこで大分県の5位になりました。5位以内に入るとアバターの着せ替えがもらえるってことで、ライバルが少なそうなところを狙いました。

出身、在住は埼玉なんですけど、埼玉県ってlive選手など強い人が多いんですよ。なので、5位に入れそうな県を探していました。最初、沖縄県にしたんですけど、同じことを考えている人がみんな沖縄県に登録していたんで、いろいろな県を試したうえで、大分県に落ち着きました。

ガク:大分県とは縁もゆかりもない埼玉県人なんですけどね。

――今回、3on3でチームを組んだくまちょむ選手が好きとのことですが、どんなところが好きなのでしょうか。また、ほかにも好きな選手はいますか。

川北:くまちょむ選手は、配信や大会でわけわからないことやってくるんですよね。初っぱな2連鎖とかやってくる。明らかに不利になるような変な戦いかたも試してくるんですよ。あとは、『ぷよぷよ』のマニアックなクイズもやっていて、面白かったですね。ほかには、Tom選手の実況は面白い。芸人仲間もみんな喜んで観ています。

――配信では芸人仲間と一緒にプレイしていますが、芸人コミュニティの人数などを教えてください。

川北:だいたい5~6人くらいですね。M-1グランプリってLINEグループを作っていて、そこで連絡をとって『ぷよぷよ』をしています。

『ぷよぷよ』をプレイしているのは、ママタルトの2人、ストレッチーズ高木貫太、さすらいラビーの中田和伸ですね。あとは、まだ対戦していないんですけど、ロングコートダディの堂前さん。今度対戦することになっています。

――ぷよの日のようなゲームイベントにゲスト出演するときに、川北さんのようなガチ勢だと、ゲームファンも喜ぶと思いますが、今後はどのように活動していきますでしょうか。

川北:『ぷよぷよ』も漫才も片方だけだと上達しないと思っています。まず、『ぷよぷよ』をがんばって、その結果、M-1グランプリ優勝を目指したいと思います。2021年は『ぷよぷよ』をずっと続けてきたおかげでM-1グランプリの決勝にも行けましたし、今日もこうやってぷよの日のイベントに呼んでいただけましたから。M-1グランプリが近づいたら漫才ばかりになると思うんですけど、逆に今度『ぷよぷよ』ばかりの時期も作るようにしないとですね。

ガク:『ぷよぷよ』ばかりの時期はやばいだろう。

――川北さんが漫才と『ぷよぷよ』を同じように感じているように、ガクさんも漫才と同じように感じていますか。

ガク:え? 漫才は漫才なので、ほかのものには置き換えられません。なんでほかのものに置き換えないといけないのかわからないです。大体の人が漫才は漫才だと思ってがんばっていると思います。あれ? なんか僕が要領を得ない感じになっていません? 変なことはひとつも言ってないのに。

――最後にファンに向けてひとことお願いします。

川北:まーちゃん、ごめんね。

ガク:『ぷよぷよ』を触れたことのない僕も配信に呼んでくれて、うれしかったです。『ぷよぷよ』はよく分かってないですが、そんな僕でも観ていて楽しかったです。

――ありがとうございました。