米Amazon.comは2月3日(現地時間)、米国で会員制サービス「Amazon Prime」の会費を値上げすると発表した。

2月18日から新規会員の月額会費を12.99ドルから14.99ドルに、年間一括払いの年額会費を119ドルから139ドルに引き上げる。現会員は3月25日から新料金になる。値上げの理由として、サービス内容の継続的な拡大と、物流コストや人手不足による賃金の上昇を挙げている。2月3日に発表した2021年第4四半期決算の営業利益は34億6000万ドル、前年同期の68億7300万ドルから50%減の落ち込みだった。

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Amazon Primeは2005年に年会費79ドルで始まり、2014年に99ドルに値上げ、2018年に現在の119ドルに引き上げられた。今回が3度目の値上げだ。2-Day配送サービスに加えて、1-Day配送や同日配送、リリース日配送、2時間のグローサリー配達など、Prime会員が無料で利用できる可能性があるデリバリーのオプションが増え、またPrime Video、Amazon Music Prime、Prime Gaming、Prime Readingなどデジタルコンテンツが充実している