NECパーソナルコンピュータは2月1日、同社製PC「LAVIE」シリーズの2022年春モデルとして、新ブランド「LAVIE NEXTREME」を発表した。第1弾として、最軽量構成時で883gの14型ノートPCを投入する。2月10日の発売を予定し、価格はオープン。店頭予想価格は230,780円前後から。

  • LAVIE NEXTREME Carbonの最上位モデルとなる「XC950/D」

「NEXTREME」は、NECパーソナルコンピュータの次世代プレミアムブランドの新名称。“次世代”や“最高”などの意味を込めたもので、第1弾として登場する「LAVIE NEXTREME Carbon」は14型で883g(最軽量構成時)の軽さ、24時間のバッテリー駆動時間を備えたモバイルPCとなる。

同社はコロナ禍における働き方の変化として、自宅で仕事をする機会や、コワーキングスペースの利用など場所を問わず働く機会、オンライン会議をする機会の増加を想定。LAVIE NEXTREME Carbonでは、ノートPCの画面サイズ・アスペクト比の向上や、軽くて頑丈な筐体、長いバッテリー駆動時間、ビデオ通話機能の強化などを取り入れた。

  • LAVIE NEXTREME Carbonの店頭向けラインナップは「XC950/D」、「XC750/D」、「XC550/D」の3機種。カラーはXC950/Dがペールゴールドのみ、ほか2機種がペールゴールド/メテオグレーの2色だ

LAVIE NEXTREME Carbonは3機種をラインナップし、いずれも14.0インチで1,920×1,200ドット解像度の液晶ディスプレイを搭載。アスペクト比は16:10となり、同社の13.3型モバイルPC「LAVIE Pro Mobile」の16:9(1,920×1,080ドット)と比べ、縦のスペースを拡大した。

また、本体天板には東レが開発した新構成カーボンを採用し、剛性を高めつつ軽量化を図った。底面は熱伝導率が高く、ファンなどの振動を低減しやすい別のカーボンを使っている。

  • アスペクト比は16:10。従来の13.3型モバイルPC「LAVIE Pro Mobile」と比べ画面がやや縦型になり、表示領域が拡大した

剛性については、面耐圧150kgf・76cm落下試験などアメリカ国防総省制定のMILスペックに準拠したテストをクリア。重さはベースモデルXC550/Dで883g、最上位モデルXC950/Dで937gと1kg以下を実現し、バッテリー駆動時間は3機種とも24時間。13.3型の「LAVIE Pro Mobile」とほぼ同じサイズながら、画面サイズを拡大しつつ軽くなり、バッテリー駆動時間も引き継いだ。

オンライン会議関連機能として、マイクミュートやミーティング機能を1タッチで切り替えられるアクションキーをキーボード最上段に備えた。Fnキーと組み合わせることでファンクションキーとして動作し、標準ではアクションキーが優先されているがFn Lockキーによりファンクションキー優先に切り替えられる。

キーボードに関してはアクションキー搭載に加え、アクションキー自体を機能ごとにまとめ使いやすいよう配列変更している。また、キーに印字する主文字をアルファベットとして中央に配置し、ひらがなを右下隅に配置した。バックライト内蔵モデルも用意する。キーの上部をへこませたシリンドリカル形状も引き継いで採用した。

  • XC950/Dのキーボード面。最上段に音量コントロールやマイクミュートなどを切り替えられるアクションキーを配置した。キーストロークは1.5mm、キーピッチは19mm。キーキャップの文字はアルファベットを中心に置き、ひらがなを右下に配置した

  • タッチパッド部。タッチパッドのオンオフをスペースキーで切り替えられる

  • 電源ボタンは右上に搭載。店頭モデルでは指紋認証センサーは使えず、生体認証はWebカメラを使った顔認証のみとなる。近くにボタン類はなく、スッキリとしたデザインだ

カメラはフルHDカメラを内蔵し、美肌補正や明暗自動調整を搭載。エアコンなど定常ノイズのほか、キーボードの打鍵音など非定常ノイズも抑制する「YAMAHA ミーティング機能」、Webカメラ映像に美肌補正したりエフェクトをかけたりできる「YouCam 9」、手持ちの古いLAVIE PCをWi-Fiでつなぎセカンドディスプレイとして使ったり、光学ドライブなども含めたPC内のデータを共有できたりする「つながる! LAVIE」(専用アプリのインストールなど事前設定が必要)なども搭載する。

このほかテレワーク向けに、左右からの覗き込みを検知し画面をぼかす「LAVIEプライバシーガード」、覗き込みを検知して画面内にアラートを表示する「LAVIEプライバシーアラート」も内蔵。また紛失防止タグ「MAMORIO」とも連携し、PCを紛失した場合などにスマートフォンへ通知するMAMORIOの機能を2年間無償利用できる。同機能は3年目以降は有償で延長可能だ。料金は未定だが、500円/年程度を想定している。

店頭向けのラインナップは、Core i7-1195G7搭載でLTE対応のXC950/D、Core i7-1195G7搭載でLTE非対応のXC750/D、Core i5-1155G7搭載のXC550/Dの3機種。店頭予想価格は230,780円前後から。店頭予想価格は、XC950/Dが280,280円前後、XC750/Dが258,280円前後、XC550/Dが230,780円前後。

上位2機種はIntel Evoプラットフォームに対応。また最上位のXC950/Dは、nano SIM対応のSIMスロットに加え、eSIMにも対応したデュアルSIMをサポートし、ユーザーがSIMとeSIMを切り替えて利用できるようになっている。直販「NEC Direct」専用モデルでは、5G対応モデルや、指紋認証センサーの搭載などが選択可能だ。

  • Webカメラは顔認証をサポートする。カメラの右側に輝度センサー、左側にIRランプを備え、さらにその両端(左右)にマイクを内蔵する

  • キーボードと画面の境界にSIMスロット(nanoSIM対応)を搭載。最上位のXC950/Dは、nano SIM対応のSIMスロットに加え、eSIMにも対応したデュアルSIMをサポートする

LAVIE NEXTREME Carbonの主な仕様

LAVIE NEXTREME Carbonの主な仕様
型番 XC950/D XC750/D XC550/D
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i7-1195G7 Intel Core i5-1155G7
メモリ 16GB 8GB
ストレージ 512GB SSD
グラフィックス Iris Xe グラフィックス
光学ドライブ
ディスプレイ 14.0型WUXGA(1,920×1,200ドット)
LTE対応 ○(nanoSIMスロット搭載、eSIM対応)
通信 Wi-Fi 6(IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax)準拠の無線LAN、Bluetooth
生体認証 顔認証
インタフェース Thunderbolt 4(USB4 Type-C Gen3)コネクタ×2(USB PD3.0対応、パワーオフUSB充電対応、DisplayPort出力対応。ACアダプタ接続ポート兼用)、USB 3.2 Type-A(Gen2)×1、HDMI出力×1、microSDカードスロット×1、マイク/ヘッドホン出力×1など
サイズ W313×D218×H17.5mm
重さ 約937g 約891g 約883g
バッテリー駆動時間(JEITA 2.0) 約24時間
Office Office Home & Business 2021
カラー ペールゴールド ペールゴールド/メテオグレー
  • 型番もキーボード奥に記載。キーボード面は仕事や勉強の邪魔になりそうな文字のない、シンプルなデザインになっている

  • 本体の左側面。thunderbolt 4(USB4 Type-C Gen3)コネクタ×2、microSDカードスロット、セキュリティ―ロックを搭載する

  • 本体の右側面。USB 3.2 Type-A(Gen2)コネクタ、HDMIポート、マイク/ヘッドホンジャックを搭載する

  • 本体底面。スピーカーはやや床から浮き上がった場所に、手前側の左右2カ所に搭載されている

  • XC950/DとXC750/D(写真のXC750/Dのカラーはメテオグレー)