ヤマハミュージックジャパンは、独スタインバーグの開発による楽譜作成ソフト「Dorico(ドリコ)Pro」と「Dorico Elements」の最新版となるバージョン4を発表し、 ダウンロード販売を開始した。 価格はオープン、Steinberg Online Shopでは、「Dorico Pro(通常版)」が69,120円、「Dorico Elements(通常版)」が11,880円となっている。

  • 楽譜作成ソフト「Dorico(ドリコ)」シリーズ

「Dorico Pro」と「Dorico Elements」は独スタインバーグの開発による楽譜作成ソフト。今回のバージョン4では、改良されたキーエディターを記譜モードへ搭載したほか、MIDIファイルのインポート時に入力されたトラックを高度に読み込めるようになった。 また、挿入モードの動作・適用範囲の改良や、わずかなキー操作による旋律・リズムの変換など、効率的な制作のための機能が向上している。

以下の製品のダウンロード販売が始まっているが、パッケージ版も順次発売する予定とのことだ(括弧内はSteinberg Online Shopでの価格)。

  • Dorico Pro 通常版(69,120円)
  • Dorico Pro クロスグレード 通常版(35,640円)
  • Dorico Pro アカデミック版(37,740円)
  • Dorico Pro クロスグレード アカデミック版(17,760円)
  • Dorico Elements 通常版(11,880円)
  • Dorico Elements アカデミック版(8,100円)

クロスグレード版は、「MakeMusic Finale」または「Avid Sibelius」のフルリテール版の正規ユーザーを対象とし、 下位グレード版の「Finale PrintMusic」および「Sibelius First」「Sibelius Student」のユーザーは対象外となっている。アカデミック版は、学生および学校教員向けの優待販売版で、購入の際には、学生証、教員証等のコピーが必要となる。

旧バージョンのユーザーについては、Dorico Proの場合、バージョン3.5のユーザーは11,880円、バージョン2/3およびDorico 1からは18,000円でのアップグレード版が用意されている。Dorico Elementsについては、バージョン2/3/3.5ユーザーが対象で、3,600円でアップグレードできる(いずれもSteinberg Online Shopでのアップグレード価格)。なお、2021年8月25日以降にDorico Pro 3.5/Dorico Elements 3.5をアクティベートしたユーザーには特別優待期間(グレースピリオド)が適用され、MySteinbergを通じて無償で最新版を入手できる(詳細はスタインバーグサイトにてアナウンス予定)。

Dorico Proの動作環境は以下の通り。

  • Mac:macOS 10.14 Mojave以上、64bit IntelマルチコアプロセッサーまたはApple M1、8GB以上のメモリ(最小4GB)、12GB以上のディスク空き容量(SSD推奨)、OS対応オーディオデバイス(Core Audio/ASIO対応デバイス推奨)、インターネット接続環境(ブロードバンド推奨)
  • Windows: Windows 10(64bit)以上、 64bit Intel/AMDマルチコアプロセッサー(Intel i5またはそれ以上を推奨)、12GB以上のディスク空き容量(SSD推奨)、OS対応オーディオデバイス(ASIO対応デバイス推奨)、インターネット接続環境(ブロードバンド推奨)

Dorico Elementsの動作環境は以下の通り。

  • Mac:macOS 10.14 Mojave以上、64bit IntelマルチコアプロセッサーまたはApple M1、8GB以上のメモリ(最小4GB)、6GB以上のディスク空き容量(SSD推奨)、OS対応オーディオデバイス(Core Audio/ASIO対応デバイス推奨)、インターネット接続環境(ブロードバンド推奨)
  • Windows: Windows 10(64bit)以上、 64bit Intel/AMDマルチコアプロセッサー(Intel i5またはそれ以上を推奨)、6GB以上のディスク空き容量(SSD推奨)、OS対応オーディオデバイス(ASIO対応デバイス推奨)、インターネット接続環境(ブロードバンド推奨)