メディカル・データ・ビジョン(MDV)は11月17日、4階層の機能レイヤと2種類のSaaS APIを備えるHMV(Hyper Medical Vision)プラットフォームを構築したことを発表した。ブロックチェーン技術を活用して各階層を連携することで、さまざまなサービスに登録している個人の健康情報を共通のIDおよびパスワードで統合管理できるという。
同プラットフォームは、ブロックチェーン技術を活用して複数サービスの医療情報連携管理を可能にするプラットフォームだ。オープンIDによって公的IDや他社サービスのIDも連携可能となる。複数のサービスを含めたヘルスケア全般のライフログが収集可能となるため、自身に最適なサービスやアドバイスが得られるという。
複数のサービスに分散している健康情報を統合することで、個人認証情報の一元管理やeKYC(electronic Know Your Customer:電子での本人確認)も可能になる。また、病院施設がHMVプラットフォームを利用することによって、ランサムウェアや震災などの被害を受けた場合にもデータの保全が期待できるという。
1stレイヤから4thレイヤまで4階層の機能で構成されるHMVプラットフォームは、ヘルスケアや医療分野のほか他業種事業者に対してもSaaS APIを提供し、新サービスの構築が可能となる環境を提供する。
2ndレイヤ(PadBlock)で提供する機能は、個々人に適したサービスを提供可能にしており、医療機関での診療や検査の情報を利用者が安全に管理し、さまざまなサービスへの許諾をリアルタイムにコントロール可能となる。
3rdレイヤで提供するAI解析機能や、スマートウォッチとの連携によるQOL(Quality Of Life:生活の質)収集、分析機能なども含めて利用可能とのことだ。