建設会社の大林組グループ会社で業務システムの開発、運用を行うオーク情報システムは16日、機密ファイルの漏洩を暗号化によって阻止するファイル暗号化ソフト「CyberCrypt」の最新バージョン5の販売を開始した。

  • 「CyberCrypt Ver.5」(同社資料より)

    「CyberCrypt Ver.5」(同社資料より)

「CyberCrypt」はファイルを指定して右クリックで表示されるコンテキストメニューから暗号化と復号ができるシンプルな暗号化ソフト。採用する暗号化方式は、公開鍵暗号方式がRSA暗号、鍵長2048ビット。共通鍵暗号方式がAES暗号、鍵長256ビット、ブロック長128ビット。ハッシュ方式がSHA-256。総務省及び経済産業省の電子政府推奨暗号リスト(CRYPTREC暗号リスト)の2021年4月版に対応している。

「CyberCrypt Ver.5」(公式Webサイト)

「CyberCrypt Ver.5」(公式Webサイト)

Ver.5の特徴として、企業に1つだけ配布される「マスターキー」により全ての暗号化ファイルを復号できる機能が提供される。人事異動や退職、機器の故障や紛失などにより復号パスワードが紛失した場合や暗号化した本人不在などトラブルが発生した場合などパスワード管理の難しい環境でも「マスターキー」を最後の砦として活用できる。暗号化ファイルをダブルクリックで開き、そのままファイルを編集、上書き保存し、自動で暗号化される機能や指定したフォルダにファイルを格納するだけで自動で暗号化できる機能なども搭載。共通グループを登録することで、暗号化ファイルをグループ内で共有できるグループパスワードも利用できる。対応OSは、Windows 10(32/64ビット版)、Windows 8.1(32/64ビット版)、Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2。販売価格は、初期導入20ライセンスの場合、税別で1ライセンス4,750円から。