日立製作所(日立)は11月5日、創業の地である茨城県日立市に「日立オリジンパーク」を開設したと発表した。同施設は日立の企業理念とともに1世紀を超えるこれまでの事業などを紹介する企業ミュージアム。延床面積は4,553平方メートルで、敷地面積は23万平方メートルを超える。
日立の福利厚生施設である「大みかクラブ」「大みかゴルフクラブ」の敷地内に、展示施設「小平(おだいら)記念館」「創業小屋」を新たに建設した。世界中に約36万人いる従業員の教育施設として活用するほか、地域住民や世界中のパートナーとの新たな対話の場として展開していく。
「小平記念館(展示ホール)」では、日立の創業者である小平浪平氏が「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念や、創業するまでの道のりをサラウンドスクリーンの映像で紹介する。当時の製品やタッチスクリーン、AR(拡張現実)を活用したジオラマなどを展示している。
また「小平記念館」にはイベントなどに利用できるホールがあり、小中学生の校外活動や各種セミナーなどに活用していく。
「創業小屋」は、創業製品の5馬力モーターが誕生した日立鉱山工作課修理工場を再復元した施設。現存する5馬力モーターが実際に動く様子や当時の様子を再現した映像、製作機器などを通じて、5馬力モーターの開発の様子を追体験できる施設だ。
同施設はJR常磐線大甕駅西口から徒歩10分の場所に位置し、営業時間は9時~16時 (水曜休館)で入館無料となっている。