Microsoftは2021年6月以降、Windows 10に発生しているプリンタ関連の問題への対応に奔走しているが、いまだ解決には至っていないようだ。同様の問題はWindows 11にも引き継がれており、2021年10月の月例アップデートを経ても完全には解消されていない。
Betanewsは11月1日、「KB5006674 and KB5006670 updates are causing printer problems in Windows 11 Windows 10」において、Microsoftがリリース済みの2つの更新プログラム「KB5006674」および「KB5006670」のサポートページにおいて、プリンターに関連した既知の問題に対する警告を追加したと伝えた。
KB5006674とKB5006670はいずれも2021年10月の月例アップデートの一部としてリリースされた更新プログラムであり、前者はWindows 11を、後者はWindows 10を対象として、既知の問題が複数修正されている。
- 2021 年 10 月 12 日 — KB5006674 (OS ビルド 22000.258)
- 2021 年 10 月 12 日 — KB5006670 (OS ビルド 19041.1288、19042.1288、および 19043.1288)
Microsoftによれば、この更新プログラムでプリンタに関する一部の問題が解消されているとのことだ。一方、新しい問題として、プリンターサーバ上で共有されているリモートプリンタに接続する際に「0x000006e4 (RPC_S_CANNOT_SUPPORT)」「0x0000007c (ERROR_INVALID_LEVEL)」「0x00000709 (ERROR_INVALID_PRINTER_NAME)」などのエラーが発生する可能性があるという警告が追加された。Microsoftでは、この問題について「現在調査中であり、今後のリリースで更新プログラムを提供する予定です」と回答している。
最新の対応状況は各OSバージョンの「既知の問題」ページで公表されるが、本稿執筆時点ではこの新しい問題に対する対応は掲載されていない。